1話
こんにちは!これが初投稿なので、文は下手くそだと思いますが、暖かく見守ってもらえれば幸いです。
春人side
俺は月島春人、15歳で御影高校の1年生だ。
今日は夏休みの3日目でそろそろ宿題をやらないとなーなんて思っている。
「おーい!春人はいるか?」
そう言っていきなり俺の部屋に親父が入ってきた。
「親父、ノックをしてから入ってくれって、いつも言ってんじゃん」
「そうだったな、すまん、すまん」
全く、この親父は…
家の親父の名は月島夏男、M.I社という電気製品関連の会社の社長である。この会社は日本でも1、2位を争う大手会社で、しかも、この会社を1代でここまでの地位にしたのが、家の親父である。
俺は仕事に関しては親父の事を尊敬している。
だが、家の時は別だ。何故か知らないが、家の時には常識が全く通用しない。これさえ無ければ、俺は親父の全てを尊敬していたと思う。
「で、何の用だ?」
「おう、そうだった。いや、報告が2つあってな。1つは明後日から仕事で俺と母さんはヨーロッパに行く事になった。ついでに、お前が高校卒業するまで帰ってこない」
そういや、最近、母さんが親父の会社がヨーロッパの方で新しく事業を起こすって言ってたな。
「そして、2つ目だが……お前の婚約者を見つけた」
え?今、親父何て言った?俺に婚約者だって!?
「はぁ!?どういう事だよ?」
「いやな、最近、家の傘下に入った会社があってな。それが俺の高校時代の同級生がやってた会社でな、そしたら『家の娘の婚約者を探してる 』って酒を飲みながら話していて、俺が『だったら、家の息子はどうだ?』って言ったら、賛成してくれてな。それで今日、これから会う予定になっている」
「要するに、親父のせいだな」
「まぁ、そんなに目くじらたてるな。どうせそろそろ婚約者探しを始めようとしてた頃だ。ちになみに、今日これから会う娘、凄い美人らしいぞ」
「嫌だ。俺は絶対に会わねぇ」
俺は自分で相手を決めるんだ。親が決めた相手なんて絶対に嫌だ。
「そうか……では、最終手段を取るしかないか」
親父の言葉に俺は背筋が凍った。
「な、何をする気だ?」
「こういう事だ」
そう言って親父は指を鳴らした。
そうすると、黒服を着た男達が部屋に入ってきた。そして、黒服の男達は俺を捕まえ、俺は何処かに連れていかれる事になった。