神々の戦い
どーも『螺旋 螺子』です☆
今回は、緊迫(少なくともそのつもり)した話を書いてみました☆
上手く表せているといいのですがorz
~開戦から19時間後にて~
「ギャァァァァァァァァ!!!」
エンドは誰もがすくむはずの咆哮を真っ正面から受けるが、飛び上がる姿勢に動きは無い。
「らァ!」
大口を開くバハムートの顔へ、双剣を一太刀浴びせる。
「ギャァァァァァ!!」
悲鳴を上げて大きくのけ反るバハムート。
「はっ!」
掛け声と共に、バハムートと再度距離を取るエンド。
「グルルルルルル…」
再び赤い目をエンドに合わせるバハムート。その目は、捕食者とした曖昧な物から、絶対者へと認識したようだ。そう…、自分の敵へと。
「僕もそろそろ昔の自分を思い出すかな?」
実力者は一度拳を交わしただけで、相手の実力・思考などが分かるらしい。
「さァ、It's show time!!」
エンドの口調がガラリと変わる。
「ガァァァァァァ!!!」
バハムートの咆哮も変わる。
つまり今からが、この最強達の本気の戦いだ。
「グルッ!」
俊足で突き進むエンドに対して、バハムートは背中の羽をはためかせ、空中へと舞い上がる。
「逃がすかよォ!」
エンドは、はためく時に一瞬降りてくる翼の端に狙いを定めて双剣を振るう。
体は固い鱗に覆われているが、翼は違う。翼の強度は鱗に確実に劣る。
「グガァ!」
それに一瞬早く気付いたバハムートははためかす速度を一瞬上げる。それでエンドのバランスは崩れたのだが…。
「舐めてンじゃねェぞォ?」
一瞬速く舞い上がった翼に飛び掛かる。
「凄い…」
私は思わず呟く。
「九十九。あの中に飛び込める勇気がある?」
「無い」
人形の問いに即答する。
「一瞬先の読み合い。私達の探した<カタストロフィ>って、これ程だったんだ…」
「私も。少し強いからって気軽に唄える名前じゃなかったんだ」
「でも何故? 秘密さんは病院で昏睡状態のはずじゃ?」
「それも含めて、『全智全能』なんでしょう」
「私達って、どうすべきだと思う? ここを任せて進攻部隊と加わる?」
「それが最終目標。でも今はダメ」
おそらく私達が行動を開始すれば、バハムートがコチラに気付くはず。
「秘密。頑張って…」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「はァ、はァ、はァ…」
おかしいな。体がついて行かない。
「!」
認識するよりも速く、頭上からバハムートの尻尾が振り下ろされる。
「う!?」
緊急回避する。危機一髪で間に合った。
「ガガァァァァァァァ!!」
「全く、元気な野郎だなァ…」
まだ<カタストロフィ>の時の思考が戻って無いのかな。ぬるま湯に浸かりすぎたかな。
「思い出せェ。俺が『最強』だった頃を…」
「ギャァァァァァァァ!!!」
右の鈎爪が飛んで来る。
「ここだァ!」
即座に身を屈める。バハムートの爪が空を切る。その爪の間に双剣の一本を滑り込ませる。
ザシュ!!
バハムートの苦しそうなうめき声が聞こえる。切った剣を引き抜きつつ、空いてるもう片方の剣をバハムートの手首を真横に裂く。
「ギャァァァ!!」
バハムートがもう一度大声で叫ぶ。
「この流れだァ」
右手首を失ったバハムートは空中に脱出しようと飛び上がる。
「ざけンなァ!」
地面を強く踏み付ける。踏んだ辺りがへこんだのが分かる。
驚異の脚力で、弾丸の如く空中で旋回するバハムートへ突き進む。
「<一発の弾丸>!!」
ブシュ!!
バハムートの巨体を貫通する。
「まだまだァ!」
叫びながら、更なる攻撃を加えようと振り返る。
「!?」
目の前にバハムートの尻尾。
ここは空中、避けれない!
「破ァ!」
せめて攻撃を最小限に抑えるべく、双剣をクロスさせて身構える。
ガツン!!
硬い鱗と刃がぶつかり、エンドの体が吹き飛ばされる。
グシャ!!
全身を潰されたような痛みが襲われる。
事実、弾丸の速度+尻尾の速度が合わさり、信じられない速さで地面にたたき付けられた事になるのだ。
「痛ェなァ。本物だったら、全身潰れてたってトコか」
自分の<体力ゲージ>をここで初めて確認する。6割をごっそり消失しており、黄色ゾーンに入っている。
次にバハムートを確認する。相手も同じく6割程を失っている。
「五分五分かよ。もうちッと強いと思ってたンだがなァ」
自虐的な笑みを見せて、口を閉じる。
「さてさて、見物客がいる事だし? Finaleと行きましょうかァ」
双剣を静かに構え直す。
「偉そォに、頭上から見下ろしやがッてェ。ぜッてェー地面にひれ伏させてやる」
頭上を舞っていたバハムートが旋回を止め、コチラに向かって飛び込んで来る。
「これは、これはァ。ブレスかァ?」
手首をクルクル回し、双剣で弄ぶ。
「ギャァァァァァァ!!」
高熱のブレスが飛ぶ。
「はッ」
事前に察知したので、上にジャンプして回避する。ブレスはそのまま誰もいない所を直進する。
「自爆しやがれェ!」
バハムートの頭上に体が来た瞬間に、スキルを発動し、顔面に叩き込む。
「<デス・スピア>!!」
発動されたスキルは、そのままバハムートの口に直撃。そしてそのまま口が無理矢理閉じる結果になって…。
ドガンッ!!!
直後、バハムートの顔が爆発する。
「当然、ブレスが口内で爆発したのさァ」
チラリと確認すると、とうとう体力が残り2割を切った。
バハムートは倒れたまま、動かない。
「秘密。終わったの?」
九十九と人形が駆け寄ってくる。
「<DBO>内でリアルネームは禁止だぜ。ンで、回答だけどなァ」
「はい?」
「モンスターには、体力が少なくなると、『防衛本能』が設定されてンの。知ってた?」
こともなげに人形が答える。
「知ってます。『<ニービル>の逃走』みたいなのでしょ?」
「そォさ。それは<ニービル>の場合の防衛本能。ならば、バハムートの防衛本能とは?」
「逃走じゃない?」
九十九の声に、
「不正解。二人とも逃げな」
最後の声を鋭くし、二人は離す。
「答え合わせさァ」
バハムートが動き出す。
「名付けるなら『逆鱗モード』。ラストからァ大逆転されちまうぜ」
顔がゆっくりと持ち上がる。その瞳は紅く燃え上がっている。
「ここからが、本当の本番さァ」
目を細めて、バハムートを見据える。
「ギャァァァァァァァ!!!」
「ウォォォォォォォォ!!!」
二つの最強が交差した時、一つの伝説が幕を降ろした。
口調を似せていますが、秘密さんは『暗黒の五月計画』には関与してませんw
単純に、本気を出したバージョンを表したかっただけです←




