死亡宣告
どーも『螺旋 螺子』です☆
題名は「死亡宣告」。。。
その題名どおりのお話です♪
闇小夜の対応は妥当だろう。
包囲され交渉の材料に使われるより、この場で全滅する方が全体の事を考えると有益だ。
ただ、自分の事を考えず、全体の事を考える。
言うのは非常に簡単だが、実際に実行出来るかどうかは別問題だ。
今回の行動は、リアル世界では、自殺に繋がるのだ。
判断した闇小夜も、それに従った私達もかなり優秀だろう。
それぞれの方向に散り、包囲する敵へ突っ込む。
私達の目先には、黒いフード。
恐らく一番の実力者。
勝てぬ事は重々承知。
せめて、少しでも<体力ゲージ>を、一つでも回復アイテムを使わせる。
「喰らえ!」
私が闇小夜より一瞬先に切っ先が届く。
「・・・」
ヒュッ、と消える。
「!?」
「上!」
闇小夜が声と同時に、メイスの軌道を上空へ変える。
「・・・」
右手から、刀を取り出す。
短い・・・ダガー系か?
それで、メイスを受け止める。
そのまま後方へ下がる。
「行くよ!」
コクン
さらなる追撃をかける為に、お互いが踏み込む。
「さァ、少しだけ本気だそうかな?」
そんな声が聞こえた。
「<シャイニング・アロー>!!」
スキル補正で、突き出す速度が何倍にもなる。
顔面を・・・捉えた!
「ヒュウ♪」
「!?」
一瞬で軌道を見切り、右へ顔をずらす。
それだけで私の攻撃が外れる。
「ここで一回」
突き抜ける。
「さらに一回」
「ウォォォォ!!」
空中から闇小夜がメイスを振り下ろす。
「・・・」
右手の刀一つでそれを受け止め・・・るだけでなく、刀を真横から縦に切っ先を向ける。
「!?」
それにより、無理矢理軌道を変られる。
「振り下ろした時に一回」
その直後、闇小夜は振り下ろした遠心力を利用して体を反らす。
そして小さく一回転し、再びメイスが黒いフードを襲う。
「!」
流石に驚いたのか、左手からも刀を取り出す。
<双剣>か。
黒いフードは、腕を交差してメイスを受け止める。
「!!」
メイスの直撃を受けた瞬間、刀を少し下げて衝撃を逃がす。
「からの~♪」
黒いフードは両手を広げる。
つまり、メイスを弾いたのだ。
自然と闇小夜は万歳をした格好になる。
「ここでも一回」
私達は、再び間合いを取る。
「君達はさ。既に『二回ずつ死んでる』ね。本気でしてたら」
「強い・・・」
闇小夜が頷く。
「ほら、背後をご覧なさい♪皆は大人しくしてるよ?」
「「!?」」
後ろを振り返る。
全員生きている。
ただ、全員完全に拘束されている。
「ケケケッ♪」
再び正面を見据える。
「「!?」」
振り返った先の喉元に、それぞれの刃が当たる。
「はーい。『ここで死にました』♪」
「「・・・」」
動けない・・・。
固まってると、喉元から刃が離れる。
「もう一回チャンスをあげるね。ホラッ、おいで?」
両手を広げて、口元が笑う。
「・・・」
「・・・」
お互い頷き合い、再び相手を見据える。
あそこでトドメを刺さなかったのは不手際だ。
ダッ、と地面を強く蹴る。
私は顔面に向けて、レイピアを放つ。
一瞬速く到達し、しゃがまれる事によって避けられる。
だが、
「予想通りだね!」
一瞬遅く到達した闇小夜のメイスが、しゃがんだ敵に当てる。
「Wow♪」
それを、小回りにジャンプしてレイピアの上を行かず、メイスの下を行かない絶妙な位置での回転。
どれだけ高度な技術なのか想像もつかないが、敵はこれに+αまでやってのけた。
武器の切っ先を自分の方に向けて親指と小指で掴み、残る三本の指で二人の手をわしづかみにする。
「!」「あっ!」
回転に引き込まれて、こける。
こけたと同時に指を離して、再びコチラに切っ先を向ける。
反撃しないと・・・、と立ち上がろうとした瞬間。
「ガッ!?」「ギャァ!?」
手の平に剣が差し込まれる。
特に血などは流れないが、それでも十分痛々しい。
「チャンスは一回だけって言ったでしょ?」
そういって、お互いに一本ずつ刺さってる剣を踏む。
「「ギャァァァァァ!!!」」
剣が差し込まれ、さらなる痛みが襲う。
勝てない・・・、レベルが違いすぎる・・・。
闇小夜は苦しい表情を浮かべながらなおも睨みつけているが、体は小刻みに震えている。
「遊ぶなよ。<カタストロフィ>」
さっきの黒いは、<カタストロフィ>と言うらしい。
その背後から一人の男が現れる。
「大丈夫さ♪ あ、もう潰してきたの?」
「あぁ、もうすぐ<運営アナウンス>がかかるは・・・」
<運営アナウンス>
『終戦報告。<天下覇道>は、<國土無双>に敗北しました。<國土無双>には、合併・配下の選択権が得られます』
『終戦報告。<紅連合>は、<國土無双>に敗北しました。<國土無双>には、合併・配下の選択権が得られます』
『終戦報告。<狂乱兎>は、<國土無双>に敗北しました。<國土無双>には、合併・配下の選択権が得られます』
「ついでに、<蒼天の騎士団>とやらも潰してきた」
コイツらには勝てない・・・。
真剣にそう思った。
バトルシーンの表現が難しい・・・。
非常に難しいのだ。。。
どうすれば上手くなるのだろうか・・・。
一様頭で構想を描いているんだけど、なかなか文章表現が難しい。
『まだまだ己の未熟さを学ばせていただきました・・・』