4 私たちのその後
ああー、とうとう終わります。
もう最後のほうは恋愛ですが…
読んでくださった方、ありがとうございました^^
あれから、たくさん考えた。
進路のこと、陽斗のこと…
私は分からなかった。どの道に進むべきなのか。
だけど1つ、はっきりとやりたいことが見つかった。
今日は私にとって生徒会最後の日だった。
「かいちょおおおお…寂しくないけど寂しいです…」
いつも冷静な沖田はなぜか泣いていた。ただ引退するだけで、死にはしないのに。
「ちょっと沖田、はしたないですわ。全く、私がいないからってねえ。まあ、そのほうが活動的にははかどるとは思いますがね」
「…」
私が、初めて自分を否定的に評価した―それに生徒会役員一同驚いていた。
「あ、あの、会長がそんなお言葉をかけるとこちらの調子が狂います…」
沖田はおそるおそる言った。
「ひどいですわね。いつも私が厄介者みたいに…あ、こんな時間」
私は時計を見るとすぐにかばんを持って立ち上がった。
「では皆さんごきげんよう。またあえる日を楽しみにしてるわ!!!」
そんな言葉を吐き捨て、私は思い出のある生徒会を立ち去った。これでも、私は楽しかったのよ。ええ…
なぜ私は急いでいるのか。それは彼に会うためだった。
今日は特別催しもなく、(引退式はあったが)普通の日だったので陽斗はいるだろう、きっと。
教室をがらっと開ける。人影は、一つ。もう授業も終わり生徒は帰ったはずだ。
「陽斗」
「あ、花音ちゃん」
私は彼に近づいた。そして、言った。
「私は、あなたについて行きたいの」
沈黙。陽斗は驚いているようだ。
「え…?なんで急に…?花音ちゃん」
「分からないの?私のこと」
そしてもっと近寄る。
「ついていきたい感情が芽生えただけよ」
陽斗はすごく驚いた顔で、ゆっくり立ち上がると私をぎゅっと抱きしめた。
「それはほんとだね?俺がこう抱きついたりしてもいいと?」
「ええ」
「……や、やったあ!!!」
陽斗はもっと強く抱きしめた。痛いぞ…
「あくまでも、人間界に行くことが目的ですわ。修行がしたいんですの…自分の実力を確かめたいわ」
「はいはい。でも嬉しい…俺を選んでくれたんだね」
「だからちがいますわ!!!」
「いいから」
私たちはそのあと笑いながら将来の話をした。これから、どんな辛いことがあるのか分からない。でも頑張るんだ。そう決めたから。
いかがでしたか?
リクしていただければまた続編を書きます。^^
もしその場合は恋愛系に進むか、恋愛系は駄目!などとご意見をいただきたいと思っています。よろしくお願いします。