1-1 私の挑戦
どうも、霜月です。
前作とはまた違った話を書いてみました。
ちょっと何かに似てしまいましたが最後まで読んでいただけるとうれしいです。
ここは第一魔法学校特別部。魔法界の学校で一番である。
そして私、三城花音はこの学校の特待生でもあり、生徒会長でもあるエリート女子だ。
「おはよう、諸君」
私は会長用のいすに足を組んで座りながら言った。
「…会長、そうやっていばりちらすのはやめてくださいよ~。生徒会ではともかく、外に出たら嫌がられますよ」
副会長である沖田相馬はあきれて言った。いいじゃない、私はここのトップなんだもの。
「心配無用よ。ちゃんとやってのけるから。さあ、会議を始めようかしら。何か議題はある?」
後ろの方で会計の藤川が手を挙げた。
「あの、会計係には関係ないことなのですが…、最近魔法をむやみに使っていじめをしているといううわさがあるんです。そこを明らかにしたいんです…」
「うむ、確かにここのところ変な魔力を感じるわ。そこんところ、何か聞き覚えとかある?」
生徒たちは少しざわめいた。そして1人の男子が手を挙げた。
「俺は普通部のやつらがやってるって聞きました」
普通部…それは特別部の隣にある学校だ。彼らは特別部よりも全然レベルが低い。
「藤川さん、いじめが行われているのはここ、特別部で?」
「はい」
藤川は静かに言った。普通部は特別部をあまり好んではいないといっていたが…逆恨みでもしてるのかしら・・・
「分かりました。今日私が普通部の生徒会に訪ねてみます。はい、次の議題は?」
「よし、終わった」
私は<魔法使い王座決定戦>というクイズ大会の企画書を書いていた。ふーっ、疲れたわ。
「かーいちょっ」
後ろから嫌な声。いやいや振り向くとあいつが。
「桐生陽斗…あんた、ここで何をしてるのよ」
同じクラスで危うく特待生になれなかったやつ。いろいろとむかつくことがあるの。
「いや、特にはないけどね…花音ちゃん、1人で普通部に行くの?」
「花音ちゃんなんて呼ばないで。ええ、それが何なの?私は大丈夫なの。魔法を使われても立ち向かってやるわ」
私は企画書をまとめながら言ってやったわ。
「相手が男でも?」
「あなたね、心配しないでってば。あっちは普通部よ」
「そ」
陽斗は会議室を去った。なんなの~?あいつ。