幼馴染とはいうものの
「それで、なに、看病?」
「あぁ、おかしな話だよな」
ヘレン・ウィッダーは一仕事終え、自由時間となったので昼食を摂るべく大衆食堂に足を運んでいた。
店に入ろうとしたところで幼馴染であるグラン・ケールと遭遇したので共に昼食を、という流れになり、運ばれてきた料理を食べながら合間合間で最近どうよ? なんて近況を語ったり尋ねたりしていたのだ。
ヘレンはパン屋の娘なので朝は早い。だが昼にはやる事がなくなるので、この後は完全に自由時間だ。
とはいえ、朝が早いので夜遅くまで遊び歩けるわけもなく、基本的にはとても規則正しい生活を過ごしている。
グランは町の修理工をしている青年で、こちらも依頼が多い時は寝る間も無い程忙しい、なんて言っているが最近はそうでもないようで、たまには自分で食事を作らず人の作った料理を食べよう、となったようだった。
そんな二人は幼馴染だ。
幼い頃からなんだかんだ一緒に過ごしてきた。
けれども成長と共にお互い別々に行動する事が増えていき、最近では週に一度会えればいい方だ。暇な時ならもう少し会えるかもしれないが、忙しい時だと一月顔を合わせる事すらできないなんて事もあったので。
そして二人が顔を合わせたのは、二週間ぶりの事だった。
「うーん、まぁ、看病を頼む相手にもよる、んじゃない?」
ヘレンは今しがたグランが話した内容を思い返す。
思い返す必要がそもそもあるかも不明だが、念のためだ。
マリー・タートという少女の事はヘレンも知っている。
幼い頃に何度か遊んだ記憶もあるけれど、それだけだ。
成長とともにヘレンとマリーが会うような機会は減っていったので、そういえばいたなぁ、と思う程度。
懐かしい、と思う程仲が良かったというわけでもない。
あぁ、いたね、で終わるような、その程度の関係でしかなかった。
幼い頃は男も女も関係なく、年齢が近い相手が遊び相手という事が多かったのでグランもマリーの事は知っているし、幼い頃に何度か遊んだ事もある。その程度の関係だったはずだ。
実際成長と共に各々趣味が異なったり活動範囲が異なったりで、ずっと同じ面々で遊ぶ事だってできなくなっていったのだから。
大人しいマリーは外を元気に駆けまわるタイプの子たちとはあまり相性がよくなくて、外で遊ぶ時は気付くとぽつんと孤立している事もあった。
気が付いた時にはヘレンも声をかけて連れていったりしたけれど、成長していくにつれて、外で遊ぶのが苦手なのかもしれないな、と思うようになってからはわざわざ誘う事もなくなった。
外で遊ぶ時は大体いつもの場所に集まって、その時に集まったメンバーで遊ぶ流れになっていたので、遊びたいなら自分の足でやってくればいいだけの話、と気付くまでに少しばかりかかったが、気付いてからはもしかしたら無理させてたのかも、と思ったので。
実際に他にもあまり動き回るのが得意ではない子たちはそちらでグループを作って大人しい遊びをしていたので、マリーもそちらに参加した方が気兼ねなく遊べただろう。
なのでヘレンにとってマリーという少女の存在はそういやいたね、と言うしかない程度の薄い関係でしかない。
そしてそれはグランにとっても同様である。
ある程度成長してからは、性差を意識し始めて異性と遊ぶ事すら少なくなっていったのだ。
ちょっと話しかけただけでお前そいつの事好きなのかよ、なんて囃し立ててくる者もいた。
好きで話しかけたわけではなく、ただ用事があって声をかけただけでもそうなのだからそういった面倒を考えると、そういった囃し立てるネタを提供しなければいいわけで。
別に嫌いあっているわけでもないが、お互いがお互いにやんわりと距離を置いて、そうして同性同士で遊んだりするようになっていったのである。
そうはいってもグランの家とヘレンの家とは親同士の付き合いもあったのでヘレンとグランはその関係でちょくちょく関わっていたのだけれど。
ただ、他の友人たちがいるわけでもない場なので囃し立ててくるような者もいないし、わざわざ会ったという話をしなければ別に周囲だって何かを言ってくるでもない。
ある程度成長してから、恋だのなんだのとそういうものを気にするようになってまた付き合いが復活した、なんて者もいるにはいるけれど。
「えっと、マリーが病気で倒れて、看病をしてほしい、って話だった?」
「あぁ。そう言われたぞ」
「……なんで?」
「幼馴染のよしみだと」
「???」
「まぁそういう反応するよな。わかる」
ヘレンにはさっぱりわからなかった。
一緒に遊ばなくなったとはいっても、顔を全く見ないというわけではなかった。
家の手伝いなどでお使いに出かけた時などに、遊んでいる子を見かける事はヘレンにだってある。
その逆に、自分が遊んでいる時にお使いに駆り出されているであろう他の家の子を見かける事もあった。
マリーはおとなしめであまり自己主張の激しいタイプではなかったが、それでも見た目はとても可愛らしかったから、お使いを頼まれたであろう時にふぅふぅ言いながら荷物を抱えて歩いていると、ちょっといいところ見せてやろう、なんて思ったらしき男の子たちに荷物を持ってやるよ、なんて言われて手伝ってもらったりもしていたのだ。
揶揄いの対象になっていた時も勿論あったけれど、それでも男の子たちが異性を意識し始める頃にはそんな揶揄いなんて消えて、今度はマリーに良いところを見せようとしていた事だってあったのを、ヘレンも何度か見かけている。
マリーの家は貧乏ではないが裕福でもない、というなんとも中間層であるが、それでも医者にかかるくらいはできるし、看病をしてほしいというのならお手伝いさんを雇う事だってできる……はずだ。
少なくともヘレンの見た、マリーの家族の働きぶりから稼ぎを推測しただけではあるが。
借金があるだとか、大金を一瞬で消失させるような趣味があるだとか、そんな話はなかったはずで、だからこそマリーの世話に関して困るような事もないと思っているのだが……
「無償で?」
「だろうな」
「あぁ、だったらわからなくもないけど、でも、そこまでの関係?」
「いいや」
「もしかしてその話ウチにもきてたりしたのかな……?」
「多分ないんじゃないか?」
「なんで」
「ケニーから聞いた話だけど、声をかけてるのは男ばっかだそうだ」
「看病って確かに力仕事な面もあるから、って事?」
「いや……うーん、なんて言ったらいいかな……」
食べている途中途中で会話をしていたのだが、そろそろ食べ終わりそうになる。しかし話は終わりそうになかった。
仕方なしにヘレンはデザートを追加で注文する事を決めた。
流石に場所を変えてまで話を続けるつもりもないし、かといって食べ終わったのにいつまでも居座るわけにもいかないと思ったが故の判断だった。
ちなみに今しがたグランが口にしたケニーというのはこれまた幼馴染の靴職人の息子である。話しぶりからしてケニーにも看病をしてほしいという声がかけられたようではあるが……
「俺だって暇じゃないから勿論断ったさ。見舞いに行くくらいならいいけど、看病だぞ?
いつ治るかハッキリしてなくて、いつまで看病を続けるのかもわかってない状態で、無償。
こっちだって仕事があるんだから無理だろ」
「そうよね」
「ちなみにこのお願いは手紙だったからこっちも返信してそれっきりだけど……」
「マリーから直接?」
「あぁ、だから多分マリーんとこの親は知らないんじゃないか?」
「? どういうこと?」
「最初にもいったけど、おかしな話だって思ったわけだ」
「そうね」
「だから他に同じような事になってる奴がいないか聞いた」
「それで? っていうか、最初の話って途中からだった? もしかしてこれ解決済みのやつ?」
「あぁ、そうだな。悪い。その方がお前の反応が面白いかと思って」
「おのれ」
なんだ終わった話なの、と少しだけ安堵しつつも、それはそれとして奇妙な出来事に現在進行形で巻き込まれたみたいな話し方して心配させた事についてはどうかと思う。
わかりやすくむくれてみせれば、グランも悪いと思ったのだろう。
ごめんて、と軽くではあるが謝罪した上で話を纏め始める。
「他の連中にも聞いてわかった事ってのがだ。
マリーは病気とはいうものの、実際はちょっと体調を崩した程度らしい」
「なんだ。命にかかわるのかと思って心配したけどその必要はなかったって事ね」
「あぁ、で、ほら、俺達ってそろそろ結婚しててもおかしくない年齢だろ?
それでマリーは焦った……んだと思う」
「え? あの子それなりに周囲からアピールされてたじゃない」
「そうなんだが……結婚相手と考えると不足だったんじゃないか?」
「あー、んー、まぁ……そう、なの、かも……?」
マリーの周囲にいる男性の面々を思い返してみる。
金持ちかと言われるとそうでもないが、別に普通に生活をしていくだけなら問題なさそうな相手だったとヘレンは思うし、ついでに顔や性格に難があるわけでもない。
ただ、まぁ、普通過ぎて面白味が無い、と言ってしまえばそれまでだろうか。
恋に恋する夢見る乙女のような考えがあるのなら、彼らは確かにパッとしないだろう。
「まさか」
マリーって実はそんな、夢見る乙女だったのだろうか……?
なんていうのが顔に出てしまったのか、グランは「そうだな」とわかっているのかどうなのかわからない感じで頷いてみせた。
先程までグランが語っていた話からして、確かにマリーに看病を頼まれたという相手はそれなりに顔はいい。
といっても、絶世の美男子というわけではない。あくまでもマリーの周囲にいつもいる男性と比べれば、客観的にみてグランやケニーの方がイケメンである、とは思うというだけで。
顔立ちだけで言えば、グランやケニーくらいの人はそれこそ沢山いるのだ。
まぁ、世の中に沢山いるからといって、必ずしも出会って恋に発展するかと言われればないだろうなとはヘレンもわかってはいるけれど。
「病気で心細くなるってのは私もわかるけど……それで幼馴染に看病を頼むってなると……やっぱ微妙じゃない?」
「家族が仕事で忙しいから頼めない、ってなるにしても、やっぱ幼馴染はないよなぁ……」
「そうだよ。お見舞いに来てほしい、っていうのならまだしも、看病でしょ? 治るまでずっと、とかまさか言い出したりはしないと思いたいけど、でも看病だと場合によっては半日か一日だものね?」
お見舞いならこちらに時間ができた時、と自由時間の合間を縫ってどうにかなるけれど、看病となるとそういうわけにもいかない。付きっきりになるだろうし、マリーが眠っている間は多少なりとも自由時間が発生したとしても、だからといってその間にどこかに出かけるだとかができるわけでもない。目を覚ました時にいないとなると、何かあった時の対処に遅れる事になるのは言うまでもない事だし、マリーの症状がどういうものかをヘレンは知らないが、それでももし、自力で動くのもやっと、というのであるのなら。
看病していた相手がいなくなってしまった時に、トイレに行きたくなって自力でどうにか……なんてやったとして、途中でバランスを崩して倒れるだとか、そもそも論間に合わず床を汚してしまうなんて事もあり得る。
転倒して打ち所が悪ければ、というケースも考えると色々と最悪すぎる。
「お医者様とか看護のお仕事をしてる人に頼むならまだしも、幼馴染ってだけで頼まれても困るわ」
「だから断ったんだよ。仕事として頼まれたならまだしも、そうでもなかったし」
「そうよね、そのためにわざわざ休んでまで、とは私も思わないわ。
これがマリーじゃなくて……ミモザだったら私何日かはお休みもらって看病しに行くのも苦じゃないとは思うけど」
幼馴染とは言われても、マリーとの仲はそこまで良いわけでもない。
ヘレンにとってこれがミモザであればそんな事はないのだが、相手がマリーだと、いくら幼馴染と言われても……となってしまうのだ。仲良しかそうじゃないかの違いである。
「それで」
「うん?」
マリーの行動がわかんないわ、と思いながらも届いたデザートを食べていれば、そこで終わったと思った話はまだ続くらしい。デザートを一度食べる手を止めるべきか悩んで、視線を皿からグランへ移す。グランはそれに気づいて、食べてていいと手で示したので遠慮なくヘレンはスプーンを動かした。
「俺が、というかケニーなんだけど、そっちがマリーの友人経由で話をそれとなく聞き出してきたんだけどさ」
「へぇ……?」
「別にマリーの病気ってそこまで重たいものではないみたいなんだよな。人に感染するタイプでもないみたいだし、おとなしく数日療養してれば治るタイプの」
「軽い風邪みたいね。まぁ風邪はうつっちゃうか……」
「で、マリーは恐らくその状況を利用しようと目論んだんじゃないか、ってのが、マリーの友人からの言葉だ」
「利用? 何に」
何を言っているのだろう。
ヘレンにはこれっぽっちも理解できなかった。
同じように言葉を濁すというよりは、どう言えばいいのか考えあぐねているらしきグランが所々つっかえながら話した内容は、なんというか「本気で?」と言いたくなるようなもので。
そもそもマリーは昔から活発なほうではなかった。
外で遊ぶ時だって、駆け回るような遊びの時はいつも早々に脱落していたから、そういう意味でもおもしろくなかったのだろう。
やがておとなしいメンバーと固まるようになっていって、静かな遊びに興じていた。幼い頃は遊び道具もそこまでなかったこともあって、手作りだったりそれぞれ工夫を凝らしていたようではあるけれど。
ある程度の年齢になってから手に入れた本に、マリーはすっかり夢中になっていたようだと言う。
その情報はケニーが友人からマリーの友人経由で聞いた話らしいが、ともあれ成長するにつれ、彼女はすっかり文学少女と化したらしい。
ここまではいい。
だがこの町ではそこまで物が豊富にあるわけでもない。市井に出回るようになったといっても本はまだまだ高価な物に分類されて、マリーが夢中になっていた娯楽小説だって読み終わったら次、とすぐ買える物ではなかった。
だから同じ本を何度も読み返すなんてのは当たり前で、同じ趣味を持つ友人と本の貸し借りなどをして読む本を増やしていたらしいとも。
その娯楽小説の中で、婚約してしまった男に恋焦がれるあまり看病を理由に誘い、婚約者との仲を引き裂き自身と男とが結ばれるという略奪愛なるジャンルがあるらしいのだが、どうやらマリーはこれにハマっていたのだとか。
中には奪ったと思いきや婚約者である女から手痛い報復を食らったなんて話もあったようだが、マリーはそれは相手が貴族だから、と考えたらしい。
実際マリーもグランもケニーもヘレンも、ミモザやそれ以外の幼馴染と称されるであろう者たちは皆平民である。
なので、確かに娯楽小説の中の貴族の報復というような事が身に降りかかるという事はないだろう。
ない、けれど……
だからって何故そこで、略奪が上手くいくと思ってしまったのか。
「創作と現実の区別もつかないくらい夢見がちだった、って事……?」
「どうだろうな? 何にしたっておかしな話だとは思うぞ」
「まぁそれはそうなんだけど……」
これを機に自分にも胸ときめく恋物語が、なんて考えたとしてもだ。
「私もその手の本を読んだ事あるけど、でもああいうのって略奪対象だけでしょ、幼馴染。婚約してる男と、婚約している女、それから泥棒猫。泥棒猫が幼馴染の立場を利用して男にそばにいて、とか言い出して優しさを履き違えた男がホイホイ言いなりになって婚約者に見捨てられる話でしょ。
ま、私が読んだ本は大抵泥棒猫とコロッと引っ掛かった男が後になって破滅して、婚約者を見限った女性が他の相手見つけて幸せになるっていうパターンだったけど」
でもそう都合よく次のお相手が見つかるわけないと思うの、なんて言えば、グランもそれは確かに、なんて頷いてくれた。
出会いには確かにタイミングと言うものが存在している。出会うのが少し遅かっただけ。そういう言葉もその手の創作物では度々見かけた。
昔からずっと一緒だったから家族のようにしか見れていなくて、でもある時にふと恋をしていると気付いてしまっただとか。その逆に家族同然でそんな風に見れないままだった、だとか。
幼馴染という立場は案外不安定なもの。家族のようで家族ではない微妙な立ち位置。そのまま家族のような関係を続けていく事もあれば、他人であるからこそ家族以上に簡単に縁を断ち切る事だってある。
「成功例しか見てなかった、って事なのかな?」
「多分そうだろ」
そして実際声をかけた幼馴染たちは、本当にただの幼馴染でしかなかったがためにマリーの思惑通りに動いてくれなかった。言ってしまえばそれだけの話。
昔何度か一緒に遊んだ事があって、顔も名前も把握してはいるけれど、しかし今は別段親しいわけでもない。
グランやケニーたちから見たマリーは、そういった関係性のとても薄い幼馴染だ。
昔から仲良く過ごしてきた幼馴染とは違う、知人以上友人未満の間柄。
「で、そのマリーはどうしたの?」
「さぁ? 諦めて普段のメンバーに声をかけたか、そのまま諦めて家族に頼りつつ療養してるかだろ」
重い病気というわけでもないようだし、それなら確かに一人でおとなしく過ごした方がマシなのだろう。
看病に来てほしい、というお願い事に断りの手紙を返した時点で、グランはマリーのその後の事などどうでもよかったのだ。
「頼まれた相手がお前ならまぁ、考えたけどな」
「生憎病気になる予定はこれっぽっちもないですね」
「まぁそれはそうだろ」
昔からの幼馴染。
グランとマリーの関係はそうだけど、しかしそれは知人以上友人未満でしかなくて。
同じく幼馴染と言えるヘレンとグランの場合は友人以上恋人未満の関係と言ってもいい。
同じ幼馴染、と一言で言っても関係はそれくらい違ってくる。
「治ってから、快気祝いのメッセージカードくらいは渡した方がいいのかな?」
「別にいいだろ、そこまでの関係でもないし」
「それもそっか」
マリーがやった事は、精々幼馴染という関係に分類されている、そこそこツラの良い男たちに看病を頼んだだけだ。その男幼馴染たちのほとんどに恋人がいる、という事実を知っているのかはさておき。
あわや略奪する流れになっていたかもしれないが、しかしマリーの狙い――なのかはわからないが――はあっさりと崩れた。
マリーが誘った相手は誰も看病に行かなかった。そこまでの仲ではなかったので。
なので、関係を壊したなんて事もないし、誰かが被害に遭ったというわけでもない。
ちょっとマリーが空回って終わっただけだ。
快方した後、多分マリーだけが少しだけ気まずい思いをするだけのもの。
「ま、現実なんてそう簡単にお話みたいになったりしないって事よね」
「幼馴染の数が少なかったら違ったかもな」
「あー、もうちょい親しい幼馴染相手だったらそうだったかも」
デザートを食べ終えて空になった皿の上にスプーンを置いて、ヘレンは立ち上がる。
ちょっとした世間話のつもりが、長々と話し込んでしまった。
「この後暇か?」
「今日は暇」
「じゃ、ちょっと他の店見にいかないか?」
「えー、まぁいいけど」
そんな風に気安い会話をしながらも会計を済ませ、ヘレンはグランに連れられて店を出たのである。
幼馴染がいっぱいいる場合と、貴族じゃない場合を混ぜた結果物凄く普通の話になりました。
次回短編予告
異世界の存在が周知された結果、負担が増えた彼ら・彼女らの話。
次回 僕らの戦いはまだまだ続く
詰め込み教育だとかゆとり教育だとか、そんなものは遠い昔の話。




