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「レジデンス」

たぶん…俺は悪魔に襲われたんだろう。どうにかして対処しないと。まずは、話し合いを試してみよう。


– 待ってくれ、戦うつもりはない。

– 貴様の存在は、我らの領域への侵入だ。

– でも、ここが君たちの場所だなんて知らなかった!

– 関係ない。俺の任務は、貴様のような侵入者を排除することだ。死ね。


攻撃された。正直、かなり強烈だった。数メートルも吹き飛ばされた。こいつ、こんなに強いなんて思わなかった。


– くっ…痛い。

– 何故ここに来た?

– イラナリに会いに来たんだ。

– 嘘だ!主は来客の話などしていない!

– 自分の意思で来たんだ。だから彼も知らない。

– そうか…ならば容赦はしない。


彼は炎を纏った。これは…簡単にはいかない戦いになりそうだ。待て、この炎…何だ?真っ黒だ。いや、それ以上に黒い。嫉妬が言っていた「真なる黒炎」…まさか、こいつがそれを?


– なんてことだ。お前、何者だ?なぜそんな炎を…


– 聞いてないし、もう攻撃してきた!

– 止まれってば!

– 貴様は侵入者。排除する。


クソッ、倒すには一つしか手段がない。イラナリが言ってた。印を傷つければ彼が現れるって。

やるしかない。力を込めて皮膚を裂いた。すぐに、そこから血が変化し始めて…


– イラナリ…助けてくれ!お願いだ!

– ハンス?何があっ—


‘ドン’

その悪魔がイラナリを殴った!?まさか…ありえない!

待て、嫉妬が言ってたな。炎に飲み込まれた悪魔は、理性を失うって。


– ちょっと、トオル!何してるんだ!?


イラナリが彼を「トオル」と呼んだ?それが名前か?


– なあ、イラナリ。彼って、お前の部下じゃないのか?

– まあ、そうとも言えるな。今すぐ正気に戻す。

– 緋炎、第一形態。


イラナリの体が炎に包まれた…半分だけ?


– トオル。警告する。本気で行くぞ。


トオルは無視して襲いかかった。だがイラナリは一切動じず、拳を振るった。


– トオル。お前を癒してやる。


トオルの身体が…原子レベルで分解された。信じられないほど強烈な一撃だった。衝撃波で俺も吹き飛ばされた。


– イラナリ…本当に彼を戻せるのか?

– 馬鹿な質問をするな。


彼は指を鳴らした。トオルの身体が元通りになった。信じられない光景だった。


– さて、ハンス。用件は何だ?

– イラナリ、君には悪魔の軍があるって聞いた。

– ああ、そうだ。ただ軍じゃなくて、部隊だな。

– その…俺も、入りたいんだ。

– ふふ、仲間になりたいのか?

– う、うん!

– まあまあ、そんな大声出すなって。もちろん構わんよ。死ぬ覚悟さえあればな。


その言葉でゾッとした。死ぬ覚悟?そんなに危険なのか?質問は山ほどあるけど…


– 俺は、死ぬ覚悟がある!

– ははっ、その心意気、気に入った!

– 今日から、お前はエリート悪魔部隊の新メンバーだ!

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