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中華のアニゲーはガンダムを食うか?

 2025年4月26日、地方都市の寂れた商店街。


 雑居ビルの2階にあるメイドカフェ「Cafe Twilight」は、春の夜でやや肌寒い。

 色褪せた看板はネオンの半分が切れ、階段の「メイドカフェ→」の張り紙は相変わらずヨレヨレ。

 店内は90年代喫茶店風のレトロな雰囲気。


 カウンターでは、3人のメイドがいつものようにグダグダ。

 彩花(23歳、アニメオタク)は金髪ロングを揺らし、ピンクのメイド服を大胆に短くカスタム、キラキラネイルが蛍光灯に反射。

 詩織(25歳、ゲームオタク)は黒髪おさげに大きめの丸眼鏡、ブカブカの標準メイド服で携帯ゲーム機を握る。

 ミコ(21歳、オカルトオタク)は小柄でツインテール、ゴスロリ風メイド服に十字架アクセをジャラジャラ。


「うっそ、マジ!?」彩花がスマホをスクロール、つけまつ毛がバサバサ。

「Xでバズってる! 中国の新作スマホRPG、めっちゃヤバいって! 日本のゲーム業界、危機らしいよ!」


「彩花、叫ぶのやめてよ。ガチャ更新直後なのに、Sキャラ引けてない」

 詩織がゲーム画面を睨む。『ゼンゼロ』のガチャ音がループ。


「ふふ、中国のRPG…まるで異世界の魔王が襲来したみたい」

 ミコがタロットをシャッフル、目をキラキラ。

「でも、彩花のスカート、短すぎない? 屈んだら後ろ丸見えだよ。パンツに呪いでもかけてる?」


「何!? これ、推しのライブカラーに合わせたギャル魂なの! 呪いなんてないよ!」

 彩花が腰に手を当て、フリルをヒラヒラ。

「ミコのゴスロリだって、子供服みたいで呪いの人形そのものじゃん!」


「これは…闇の運命を纏った聖なる衣装だよ!」

 ミコがツインテールを揺らし、頬を膨らませ。

「詩織のメイド服、ブカブカすぎてRPGの村人Aみたい。防御力ゼロで即死しそう」


「効率悪いイジり、却下」詩織が眼鏡をクイッと上げ、クスッ。

「彩花のネイル、キラキラすぎて目がチカチカ。ガチャのレア演出みたい」


「ギャルの輝きはSSR級だから!」彩花がウインク。


 そこに、ドアがガチャリ。常連のタカさん(45歳、オタクサラリーマン)がスーツで入店。

 ネクタイは相変わらず『ガンダム』のシャア柄、今日はやや疲れ顔。

「お、やってるな。で、何? 中国のRPG?」タカさんがカウンターに座る。


「タカさん、ナイスタイミング! これ見て!」彩花がスマホを突き出す。

 画面には「中国新作RPG、日本の業界に衝撃」のXポストと、ド派手な3Dグラフィックのトレーラー。


「ほお、『原神』とか『スターレイル』『明潮』の次に来るヤツか…」タカさんがメガネを拭く。

「確かに…ホヨバのキャラモデルとか日本のアニメ調完全再現どころか超えてるって話聞くしな…」

「タカさんのシャアネクタイ、今日もドヤ顔すぎ! サラリーマン感ゼロ、まるでジオン軍の将校!」

「ほっとけ! 娘に『古臭い』って言われたけど、ガンダム愛だ!」タカさんが苦笑い。

「萌えオムライス(μ'sのキャラ絵)」を注文。

「テンプレキャッチボール乙」彩花は即対応。


 ミコがタロットを並べ、ニヤリ。「タカさん、中国RPGの運命、占う? 私のタロット、今日は闇が濃いよ」

「ミコ、毎回闇濃いんだよ! ツインテール、妖精感バッチリだけど、怖い話は勘弁!」タカさんが手を振る。


 彩花がXをスクロール。「待って! 中国のRPG、全世界累計ガチャ課金がエグいって!日本のゲーム業界大ピンチ… てか、ソーシャルで国内『SD Gundam G Generation Eternal』にジークアクスの新アニメ入るって!」


「ジークアクス!? 確かに1年戦争パラレルだからなー速攻採用か…」タカさんがオムライスを頬張る。「シャアがガンダムに乗ったらジオンが1年戦争で大勝利。Xで新旧ファンめっちゃ語ってるぞ」


「うっそ、ジークアクス尊い! マチュ可愛い、推せる!」彩花が拳を握る。

「私のスカート、ジークアクスの赤を意識したんだから! わかる?」


「いや、わかる前にパンツ見えそうで心配」詩織がクスッ。

「ジークアクスは機動性高いけど、ゲームだと火力低め。効率悪いよ」


「ふふ、ジークアクス…まるで呪われた騎士の鎧みたい」ミコがタロットを切り、「死神」を引く。

「うわ…中国RPG、日本の業界を崩壊させる運命かも」


「ミコ、ホラーにすんなって!」彩花が笑いながら肩を叩く。


 ※


 ドアがガチャリ。常連のリュウ(19歳、大学生、ゲームオタク)が登場。

「よお! Xでバズってるぞ! 南海トラフ地震、30年で80%の確率だって!」


「南海トラフ!? うわ、ガチ重い!」彩花がスマホをチェック。

「リュウ、髪ぐしゃぐしゃじゃん。ゲームのミステリアスキャラ狙い?」


「バカ! ただの寝起き!」リュウが顔を赤らめ、座る。

「寝起き?!今日もう日が沈んでるけど…」と彩花

「いや~、Xでもし南海トラフ来たら『津波30メートル』ってポスト見たぞ」


「30メートル!? それ、ガンダムのコロニー落とし級だろ!」タカさんがコーヒーを注文。

「でも、JMAの最新発表だと、最近の警報は『リスク低い』で落ち着いたらしいな」


「ふーん。ゲームで言うなら、ボス戦の予告ムービー流れたけど、実際は雑魚敵だったパターン?」

 詩織が冷静にツッコミ。「リュウの髪、RPGの村人B感あるね。ステータス低そう」


「詩織、辛辣!」リュウが笑う。

「でも、詩織のメイド服、ブカブカすぎて防御力ゼロじゃん。津波来たら一瞬で流されるよ」

「効率悪いイジり、却下」詩織が眼鏡を光らせる。


「ふふ、南海トラフ…まるで海底のクトゥルフが目覚めるみたい」ミコが不気味に微笑む。

「Xに、津波の予言者が現れたってスレあったよ。私のゴスロリ、霊感アップ仕様なの!」


「ミコ、怖えよ! でも、南海トラフなら、俺、ジークアクスに乗って避難するわ!」タカさんが笑う。


 話はカオスに脱線。

 南海トラフは「ガンダムで避難するならどの機体?」に発展。

 彩花は「サイコガンダムで全員救う!」

 詩織は「ストライクフリーダムで効率良く」

 ミコは「デスティニーで呪いを祓う」

 リュウは「ウイングガンダムで空から」

 タカさんは「シャア専用ズゴックで海を泳ぐ」と主張。


「待って、別のトレンド!」彩花がXをチェック。

「『SEED DESTINY』の声優、佐藤美咲が新録ボイスでジークアクスの叫び再現! 彼女、『ラブライブ!』オーディション落ちたけど、這い上がったガチ勢!」


「声優か。ゲームだと、JOJOのゲームとアニメの声優が違ってどっちが正規かって揉めてたね」

 詩織が食いつく。


「攻略本さん、ドヤ顔乙!」彩花が笑う。

「彩花のネイル、今日もキラキラすぎて目がチカチカ! ジークアクスのキラキラみたい!」


「ふふ、泣く声優…魂の叫びを封じた呪いのマイクみたい」

 ミコがタロットをめくり、「恋人」を引く。「新録ボイス、愛の運命かも!」


 ドアがガラリ。常連のマダム(60歳、謎の資産家)が紫のドレスで登場、オカルト雑誌を小脇に。

「あら、賑やかね。オカルトの話?」


「マダム、霊感ドレス!? Xに上げたらバズるよ!」彩花がスマホを構える。

「マダムのネックレス、呪いの宝石みたい!」


「ふふ、マダム…運命の同志!」ミコが目を輝かせる。

「Xに、中国RPGの開発、呪われたコードが原因でバグったって噂。私のタロット、当たるよ!」


「ミコ、全部呪いにするな!」リュウが笑う。

「俺、ゲームのバグで呪われたコントローラー持ってるぜ。連射ボタン、勝手に動く」

「またそのネタ?ただの故障だろ。効率悪い都市伝説やめて」詩織がツッコミ。

「ドラクエ1の最後の選択肢、『はい』って選ぶと世界が滅ぶのと同じくらい聞き飽きた。

 せめてポケモンダイパの「ダークライ」「シェイミ」といった伝説ポケモンゲットできたとか…」

「詩織、レトロゲームの裏話まで! 眼鏡の奥、オタク魂燃えてる!」彩花が手を叩く。


「ふふ、バグ…プログラムの悪霊みたい」ミコがタロットを切り、「死神」を引く。

「この店、今夜、呪われそう」

「ミコ、縁起悪い!」全員が爆笑。


 ※


 夜10時、夜風が涼しい。タカさんは「娘に『SEED DESTINY』見せようかな」と呟き、帰る。

 リュウは「詩織、バグ技、配信で教えて!」と絡み退店。

 マダムは「ミコ、来週、呪いの本持ってくるわ」と去る。


「客少なかったけど、楽しかったね」彩花がカウンターを拭く。

「中国RPG、ジークアクス、全部尊い!」


「効率悪いけど…悪くない日だった」詩織がゲーム機を仕舞う。画面にはゼンゼロの新キャラビビアンが登場している。


「ふふ、今日の運命…輝いてたね」ミコがタロットを片付け、夜空を見つめる。

「でも、呪いのコード…夢に出そう」


「ミコ、ホラーやめな!」彩花が笑う。

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