大好きな君の、嫌いなところ
こんにちは。水無月 宇宙です。
本作品を選んでくださり、ありがとうございます。
この作品を読んでくださる人に、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
俺の彼女はツンデレだ。
毎日話しかけてるのに、返事はそっけないし、こっちを向いてすらくれない。
でも!
でも可愛いんだ!まじで!
俺が「好きだよ」って言うと、ちょっと顔赤くなるし、「あっそ」って言いながら、手握り返してくるときあるし!
俺はそんな彼女が大好きなんだ。
でもね、そんな大好きな彼女なんだけど、ちょっと嫌いなところもある。
それは――――
「ねえ、康?」
「…なに?」
「なんでずっとスマホばっか見てんの?私のことも忘れないでよ」
「忘れてないよ」
「じゃあかまって?」
なんだ、この上目遣い。
俺のこと殺す気か。
でも…
「やだ」
「なんで…?」
そんな泣きそうな顔してるくせに…
「…どうせ、忘れるんだろ」
「なんで?忘れないよ?」
「それもう何回も聞いた。酒飲んでる時のお前の言葉はほんとに信用ならねえ」
「呑んでないよ?」
「嘘つくな。空き缶キッチンに捨ててあったろ」
俯いてる彼女はめちゃくちゃに可愛い。
けど、彼女はとんでもなく酒に弱いのだ。
呑んでるときは、普段ではありえないくらい、甘えてきて、でも、寝たら全部忘れる。
忘れられるって分かってて、甘やかしたりなんか、絶対しない。
だって、彼女が自分の意志で、酒の力なんか借りずに、甘えてきたら。
そうしたら、彼女の言う通り、いっぱい構ってやるって、決めてるから。
だからね、あとどのくらいかかるのか分かんないけど、ゆっくり待つよ。
いつか、お酒を飲んでない、甘えてくる君を、みせてね。
お酒を飲んだ君は、ちょっと嫌いだよ――――
最後までお読みいただきありがとうございました。
楽しんでいただけたでしょうか。
もしよろしければ、感想など、コメントしてください!!
ブクマ、いいね、評価などなどもぜひお願いします!
作者がとっても喜びます!
誤字など見つけた人は、教えてください!
できる限り、早急に直します!!
彼女が自分の力で甘えてくる日は来るのでしょうか…?
気長に待つとしましょう。
それではまた!!他の作品も読んでくださると嬉しいです!