夏!猫!私!(八月の総括)
途中まで書いてた
悲しい結末を迎えたので書き終わらなかった
湯たんぽを入れる季節になっても猫は私とは寝ません
絶望!
あつぅい!
関東住みなのですが、熊本や鹿児島よりどうしてこんなに熱いのか。
物心ついて此の方、関東の夏は暑すぎる。
ドバイよりましドバイよりましと呪文を唱えるにも限界があります。ドバイはバス停にもエアコンついてるからね!
どこまで温度に耐えられるんだろうとぼんやり考えて、そういえば、ウチには「人間の許容限界ハンドブック」なるものがあったなあと思い出しはしても本を探す気力もありません。そのくらい熱い。
エアコンを効かせた部屋のなかで眩しい外を眺めながら自家製シェイクを飲んでいると大変幸せを感じます。
ただ猫が。猫が言うんですよ。
「どうしてここもエアコンかけてるの?! おかしくない?! ひんやりするんだけど! どういうこと?!」って。
お前は毛が短いからねえ、エアコンかけると寒いのかねえ、と着せてもらったなんか、セーター的な手編みの猫服をあちこちびよびよにして。
確かに一般的な猫より毛は短いのですが、エアコンの入っていない部屋の、かんかん日の当たる窓際で満面の笑みで物理的に温まってる猫を見ると、このひと頭大丈夫かなと心配になります。
あんまりあったまり過ぎると熱中症になるよとエアコンをつけて冷風が出てくると盛大に文句を言われます。
環境を変えて色々試してみたところ、湿度に関係なく気温30度くらいあれば満足らしい。⋯ええ⋯⋯⋯。
暑くて湿気った場所で発生した猫なので仕方ないのかな⋯⋯。
そんな猫と深い仲になるべく、毎年頑張って自室にはできるだけエアコンを使わないようにしているにも関わらず、一向に入ってきませんね!
なんならエアコンがんがん掛けてる居間でモコモコ布にくるまれて御機嫌だったりしますね!
私のところに来いよぅ⋯。
今日も今日とて37度とか言ってましたけど外に出なきゃいけなくて、死ぬかなって思った。
コンビニで冷凍飲料を買って頸動脈と頸静脈を冷やしながら歩きました。
みるみる溶けて行く冷凍飲料。
それを押し当ててるのに冷たすぎるなんて一瞬も思えない暑さ。
深部体温と同じ温度の空気って呼吸するだけで苦しいんだぜ⋯。
家に帰ってきてシャワーを浴びて、さすがにたまらず自室のエアコンをつけるわけです。
そういうときに限ってやって来る猫。
ベッドに飛び乗って、
「えっ? ここいつも寒くないのになんで今日寒いの?! おかしくない?! 誰がひんやりさせてんの?!」
と文句をつけまくりですよ。
いや、言うほどエアコン切ってないからね? 努めてつけないようにはしてるけどすぐ誘惑に負けてるからだいたい普通に涼しいよね?
そしてシャワーを浴びたのでまだ髪とか濡れている私に気付いてひとくさり。
「うっわ、なに?! びしゃびしゃじゃない! 信じられない! なんで濡れてるの?! サッイアク! 近寄んないで! 触んないで!」
暑い中外出し、疲れて帰ってきてこの仕打ち。
そもここは私の部屋ではなかっただろうか⋯⋯、と。
猫に正対して問うて見る。
おまえのトイレ、いっつも掃除してるじゃん?
そいでさ、レトルトパウチ、とか、ちゅ~る、とかも自腹を切って高い頻度でやってると思うんだよね。
金と労力を使ってるんだからその対価を寄越せとかそういう、キャバかホストにつぎ込んだ中年みたいなこと言うつもりないけどさ、こう、猫的判断でもう少し軟化してもいいかなーとか思わないん?
種類が違えど共同生活者じゃん。
天然自然に発生するであろう「馴染み」とか「情愛」みたいなんを期待しても許されると思うんだよね。
そこら辺どうなの? と。
真面目に尋ねて近寄った結果、おおよそ五回くらいぶたれて踏切台として力一杯蹴られて走って逃げられました。
挙げ句、故のない難詰でいじめられたとひゃあひゃあ鳴いて家の者に訴える始末。あな憎や。
しかし、翌週は雨。ひんやり。
コンプレッサー式の除湿器をブブブブブと稼働させ、空気を乾かすと共に室温も上げるのですよ。
ほんのり暖かいけれども湿度が低く、さらりと快適な室内に猫をレトルトパウチでおびき寄せます。
「みーっだよー!」
どこかから走ってやって来る猫。
ニャウンニャ、ニィヤアアアニャアと媚びまくりでねだるので、もったいをつけ、おごそかにレトルトパウチの皿を床に置きます。
瞬速でがっつく猫。
このときとばかりに撫でる私。
食事中に撫でるのは失礼じゃないかしら邪魔かしらと思ったりもしますが、食事中でなければさわれる距離に来ないので、内心でバーターだろバーター!と言い訳しながら撫でます。
ご飯食べてれば咬まれないし!
そして、猫の好きなモフモフ布 でレトルトパウチを食べ終わった猫をすかさずくるみ、人間をダメにするソファに設置します。
あれぇ?みたいな顔をして、とりあえず顔を洗い出す猫を刺激しないよう息を潜めます。