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Call #24

Call #24

なのですけども♪

一昨日の時点で、小樽と言っていたので

そろそろ北海道は抜けたと想いたいのですが・・・


でも、なんだかんだ言っても

毎日、決まった時間に電話をしてくるのは

褒めるべきポイントかも・・・


「あれ? そろそろ電話が来る時間だけど・・・?」


別に、数十秒遅れても

それは遅れとは言わないのでしょうが

今までの電話からだと妙に遅く感じてしまいます。


「あっ・・・ 来た・・・」


そう言えば、昨日は非通知設定について

上層部と話すと言っていたけど・・・


「あっ、メリーさん?」

「これで良いかしら?」


画面に出た相手の名前は

今までの「非通知」ではなく

ちゃんと名前で表示されています。

どんな方法なのか知りませんが

既に私の電話帳に登録されてます(泣)


「メリーさん・・・」

「何かしら?」

「組織の方にはハッカーさんも?」

「当然、その道に長けたメンバーも居るわ」


今まで、私は・・・

と言うか、私達はっ!!!

メリーさんの事を誤解していたのかも知れません。

幽霊や呪いの類いではなく

普通に裏社会の怖い方だったみたいです・・・


「それで? 今はどちらに?」

「驚かないで頂戴」

「はい?」

「今、あなたの後ろよ」


この時初めて、都市伝説のメリーさんの怖さを

私は体験しました・・・


良く分からない謎の組織力を駆使すれば

私の携帯が発する電波とか通話記録とかを調べる事で

簡単に居場所なんて特定されてしまうのでしょうけど・・・


急に電話越しで後ろに居ると告げられても・・・

怖くて、直ぐに振り返る事が出来ません。


「・・・・・・」


それでも、全く感じる事の無い背後の気配に怯えながら

いつの間に部屋に入ってきたのだろう?

とか

もしかして、私が帰宅した時には既に室内に隠れていた!?

とかとか

あらゆる事を考えながらゆっくりと振り返ると


「・・・・・・」


一呼吸置き・・・


「・・・・・・?」


慌てて左右を振り返り上も下も見ましたが

誰も居ませんし、何もありません。


「メリーさん?」

「今の嘘よ♪」

「うそ!?」

「そう、ジョークよ♪」


このとき程、電話の相手に対して殺意を覚えた事は

未だかつてありません・・・

電話をフローリングに叩き付け画面を粉々に割りたい所ですが

なんとか堪えました・・・(苛々)


ただし!

通話は切り!

電源も切りました!


「おやすみっ!」


怒りで聞くのを忘れましたが

結局、今はどこに居るのだろ???

Call #24

なのでした♪

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