正義
分かりづらい表現や設定について何かあったら言ってください!
(あぁ、、もう本当に終わりっぽいな、、。っていうかよく考えたら理不尽すぎるだろ!勝手にこんな怪物がいるところへ飛ばされてスキルやるからそこで生きろってか?しかも使い方もよく分からんスキルだし、まともな説明も受けてない、、俺は説明書を読んでからゲームを始めるタイプだってのに、、。あ、、そういや鑑定眼とかいうスキル持ってたな、、あの怪物を鑑定してみようかな?いやでもまだ結構距離あるぞ、、目測100メートルくらいか、、全速力で16秒くらいか?そう考えるとそんな遠くないわ、、。ちょっとやってみるか、、。)
《鑑定眼》
夜葉はそう唱えると未だ暴れている怪物を観察するように見た。
ーーーーステータスーーーー
【名前】なし
【種族】フォルテ・ドラゴン
【年齢】351
【性別】雄
【レベル】205
【HP】39999/40000
【MP】20000/35000
【装備】なし
【スキル】火属性魔法:Lv8 爪術:Lv5 嘴攻撃:Lv7 火属性無効 雷属性耐性:Lv2 瞬発:Lv10(Max) 念話:Lv6 MP消費軽減:Lv7 物理再生:Lv4 部位破壊瞬間再生 危険察知:Lv6 気配察知:Lv5
【ユニークスキル】竜眼 竜魔法 竜の咆哮
【称号】森林の破壊者 炎上の快感 強さに溺れたもの 竜王の倅〈りゅうおうのせがれ〉
ーーーーーーーーーーーーー
「うわぁ、、、」
(想像以上に強いな、、。これは本格的に助からんぞ?逃げるにしたって体が言うことを聞かん。
うーん、、どうでもいいけど人間って死の淵に立つと意外と冷静になるって本当だったんだね。そう言えないジャスティスっていうスキルがあることだけがわかったんだよなぁ、、気になるなぁ、、ジャスティスをもう一度鑑定できないかな?できたらどういったスキルなのか分かるかもしれない。よし、やってみる価値はありそうだ。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
J:ジャスティス
この場合の正義とは神が定めた理。その正義の判断を下すのは神であるが、神からの直接的な罰を受けるほどの悪を犯したものは未だごく少数。
【追加スキル】 正義の判断 正義執行 天罰の申請 嘘の把握
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ふぁ!?え?なにこれ?とても強そうなんですがそれは。いや待て、名前だけ強そうなハッタリの可能性があるぞ、、。一度使ってみるか。)
「すぅー、、、はぁー、、、《正義の判断》」
そう唱えると頭に機械的な感情のこもっていない声が響いた
『神の定めた正義に反していないか特定します。、、、、、特定しました。反している数は4つ。
無差別な森林大量消滅による生態系の崩壊を引き起こす、神殿の故意的な破壊、同族殺し、子殺し。
以上の正義に反しています。正義執行の使用許可申請、、、、申請が承諾されました。』
(ふぁ!?スッゲェ早口でスッゲェすげぇことを淡々と言われたぞ!?ってか今の声なんだ?ちょっと可愛い声だったぞ!? 『ありがとうございます』 ふぁ!?なんか反応した!? 『プログラミングは完了していたのですがご主人がスキルを使わないため、出てくることができませんでした。ずっとはやくスキルを使えと呟いてましたよ?聞こえてないでしょうけど』 お、おう。ごめんなさい、、じゃなくて!今は目の前のアレをなんかドーンってやんなきゃ俺がグシャってなっちゃうよ!、、、やばい、驚きすぎて語彙力が、、まぁよくわからんが正義執行を使えばいいんだな!)
夜葉はまた目の前のフォルテ・ドラゴンを観察するように見つめた。
《正義執行》
夜葉がそう唱えるとフォルテ・ドラゴンの周りから唐突に鎖が飛び出してきた。
その鎖は空中から出てきており、フォルテ・ドラゴンの翼、尾、首などを次々に縛っていった。
(うぉーすげぇ。正義すげぇ。まじ正義リスペクトっすわ。正義万歳! 『いい加減バカに見えるからやめたほうがいいですよ?』 あ、はい。すいません」
そうこうしていると鎖が全部フォルテ・ドラゴンに巻き付いたようで今度は夜葉の手が光り始めた。
「ふぁ!?」
『そのびっくりした時にする反応もバカに見えるからやめたほうがいいですよ?』
「お、おう、、思ったことすぐいっちゃうタイプなんだな。んで、これどうするの?目の下が眩しくて鬱陶しいんだけど」
『正義の光を鬱陶しい呼ばわりとは随分と軽薄な正義へのリスペクトですね。それは執行対象の命を刈り取る光です。ご主人がわざわざやるのは殺して償わせるか生かして償わせるかを決めることができるからです。どっちにしろ生かしても鎖によって封印されますがね。どうします?殺すか封印するか。ご主人が決めることができますよ?』
「うん。丁寧な説明をどうもありがと。あれが人間で改善の余地がありそうだったら封印だったけどドラゴンだしなぁ、、生かしてても害しかなさそうだから殺しちゃおう!、、、自分で言っててなんだがひどいこと言うな、俺」
『まだスキル欄には反映されてないですが戦闘中にも経験値は入ります。戦闘が終わったら入った経験値を知らせてくれるだけなので実際は戦っている時にはもう反映されているのす』
「なるほどね。まぁうだうだしててもしょうがないし、一息で終わらせよう。、、、ふっ!」
短い掛け声とともに夜葉はこちらを恨めしそうに見つめるドラゴンの脳天めがけて拳を振り落とした。
「人間は抵抗することができる。拳で」
『?』
「言ってみたかっただけ」
そんなやりとりを終えた頃にはドラゴンは光となって消えていた。
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
その後、レベル1にしてレベル200越えの敵を倒したことにより、経験値は大量に入り、成長の神が生物全体に与えた加護により、レベルが10以下の時に手に入る経験値は2倍され、レベルアップの報告がトラウマレベルで鳴り続けたという、、、。
今回はちょっと長めかな?
最後まで読んでくれた方がどのくらいいるか、、、と言うか読んでくれる方がほぼいないと言う、、
がんばるぞい!