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自己紹介

冒険者を名乗る3人組どの出会いから少し経ち、また辺りに静寂が訪れた


(聞きたいことがめっちゃあるな、、何から聞こうかな、、)


変にそわそわしている夜葉を3人組は怖がっていると勘違いし、落ち着かせるように友達と話しているような口調で語りかけた


「それにして坊主、お前は1人か?この魔源の森に坊主1人ってのは無謀すぎるぜ。よく生きてられるな坊主」


(魔源の森?そういえばさっきも灯籠の木とか言ってたしな、、色々聞きたいことがありすぎる、、どうやって聞こうかな、、、)

《ご主人は本当にヘタレでどうしようもないですね。最悪記憶喪失を装えばいいんじゃないですか?》

(相変わらず口が悪いことで、、そうか記憶喪失か、、、怪しさMAXだけどなんとかそれで押し通すか。それ以外に方法も思いつかないしね)


「あの、、そのことなのですが、、、えっと、、」

「言いたくねぇなら無理に言わなくていいぜ、他人の個人情報を聞くのはマナー違反だしな」

「いえ、そうじゃないんです。、、、実は、、ですね。僕、、記憶がないみたいなんです。今日この森で目が覚めたのですが、それより前の記憶がないんです」


3人は唖然とした様子で夜葉を見た。


(うわぁ、、絶対ドン引きしてるよ、、信じてもらえるとは思ってないけど、、、普通に考えたらこいつ頭大丈夫か?ってなるよなぁ、、ミスったなぁ)


「お前、、記憶喪失ってことは、、悪魔との契約の生贄にされたのか、、命があるだけでもいい方だってのは分かるけどよ、、やるせねぇな、、今すぐにそいつをぶっとばしてぇ、、悪魔と契約を結ぶなんて相当狂ってるやつしかいねぇからな、、」

「そうか、、お前、、気の毒だったな、、それにしても魔源の森に記憶喪失の男の子を捨てていくなんてなんて酷いことを」

「君、、辛かったね、、記憶がないとしてもこの森に一日中いたってことは相当寂しかっただろうに」


(あれ?なんか誤解されてる?よく分からないがこれはラッキーだ!この隙をついて色々と聞き出そう!)


「えっと、その、、、悪魔との契約ってなんですか?」

「あぁ、、、それはな文字通り悪魔と契約を結ぶことなんだがな。それには儀式がいるんだ。その内容は呼び出す悪魔によって違うが一番弱い下級悪魔でも3人の生贄が必要とされてるんだ、、生贄になったやつは記憶を喰われるか体の一部を喰われるか、、、命を喰われるか、、しかも儀式をした本人は寿命を喰われるんだ、、、こんな頭のおかしい儀式をやる奴がいるなんてな、、考えられねぇぜ」


(うん。だいたい悪魔の儀式ってこんな感じっていう回答ですね。はい。しかし悪魔かぁ、、いよいよファンタジーだな。とりあえず話を合わせつつ色々聞き出そうか)


「そ、そうなんですか、、。僕はとんでもないことに巻き込まれてるんですね、、、。でも、いつまでもくよくよしているわけにもいきません!この世界について、、色々教えてください!」


「坊主、、随分と威勢がいいじゃねぇか!気に入ったぜ!なんでもおしえてやるよ!まず何が知りたい?遠慮は無用だぜ!」


「え、ええとそれじゃあ、さっき言ってた灯籠の木ってなんですか?」


「おう!それはこのでっかい木のことよ!なんでも強い魔力を出してるらしくてな、魔力器官を持ってる人間や動物には無害らしいが魔力を取り込む魔獣は近寄ることもできないらしくてな!冒険者の休憩地点ってなってるんだ!」


(なるほど、いわばセーフティ地点ってことか)


「それじゃあ魔源の森っていうのはなんですか?」


「それはこの森のことだよ」


「な!ソフィ!勝手に説明を始めるんじゃねぇよ!」


「ソフィ?」


「おっと、まだ自己紹介がまだだったな!俺はゲイル、よろしくな!」

ゲイルはとても豪快で見た目もマッチョでむきむきなのだが、気が良く、このご時世では珍しいお人好しという奴だった。


「俺はクルスだ、このパーティでは中衛を担っているが、主な仕事は偵察だ。よろしく」

一方、クルスはゲイルとは反対にスマートで、落ち着いた感じであった。硬い訳ではなく、ジョークも普通に言う。顔も爽やかな感じでまさに好青年だった。


「私はソフィリア、親しい人にはソフィと呼ばれてるから君も私のことはソフィって呼んでね」

ソフィはさっきまではフードをかぶっていたから気づかなかったがかなりの美女である。長く、腰あたりまで伸びた水色の髪と、ロープの上からでも分かる凹凸のくっきりした体型で、男関係の厄介が多そうな感じであった


「僕は天地夜葉です。夜葉と気軽に呼んでください」


「おう!よろしくな!」

「ゲイルはいちいち声がでかいよ、ヨルハか、よろしく」

「あまり聞かない名前ね。でもいい名前、よろしくね」


「はい!よろしくお願いします!」


「うんうん、ヨルハ君は返事がちゃんとできて話してて気分がいいわ、さっきの話の続きだけど魔源の森というのはね…」

「おい!ソフィ!俺が説明するって言っただろ!」


結局この後、夜が明け、辺りが明るくなるまでゲイルとソフィリアは夜葉の質問に答え続けた。クルスは早々に寝てしまっていた。


呼んでくれた方、ありがとです!

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