サヨナラ*ノ*キセキ
「坂の上から毎日のように転げ落ちる無愛想くんとどんな怪我でもあっという間に治してしまう不思議な包帯を持つ爽やかくんのお話」というやたらめったら長いタイトルの作品がある。
ジャンルを何にしていたか忘れたが、九JACK作品にしては珍しい恋愛要素のある作品。トライアングラー。
頑張って一ヶ月で完成させた。
コンセプトはボーイミーツボーイ。だから最初はヒロイン(?)は存在していなかったという……
ある意味ヒロイン(?)が一番可哀想なお話。
恋愛が絡むと何故かメインキャラの一人が自殺志願者になる九JACK作品の不思議。
いつか九JACK作品七不思議ができるかもしれない。
すれ違ってく心と
今 刹那
引き裂かれた思いの残骸が
この胸貫いても
どうか笑っていて
花の上に落ちた
君の傷痕
あのとき僕らは
少しだけ近くなったね
明日を迎えるのが
怖くて一人泣いていた
僕に気づいて止まった
君がいたんだ
制服の鉤爪を
少しだけ外したのは
君の前が一番最初
そう、君の傍が
温かかった
あの日逢えた奇跡と
今 刹那
痛いほどに優しい温もりに
手を伸ばして
届かなくて
……苦しい
君の許へと
今 彼方
飛び立つことを決めた決意が
傷痕抉るとしても
どうか泣かないでいて
傷の上に散った
オレンジの花
これから僕らは
どこへ行こうか?
制服の鉤爪を
少しだけ戻したのは
決して拒絶じゃないんだ
ただ、壊れる僕を
見せたくなかった
あの日逢った僕らは
今 刹那
後悔をし始めているから
手を放して
背を向け言う
「さよなら」
君の許から
今 彼方
消え去ることを決めた覚悟は
こんなに冷たいけれど
思い出は綺麗なままで
そうあってほしい……
君との思い出は
花と一緒だったね
全部綺麗で僕は
思い出を切り取って
大切に仕舞っておきたかった
すれ違ってく心を
今 刹那
引き裂かれてた思いが
引き留めてる
叶わぬ願いを
振り払うように
僕に手を差し伸べて
あの日逢えた奇跡と
今 刹那
痛いほどに優しい温もりが
僕を受け入れてくれるなら
もう何も
迷いの果て
命が今
彼方 還ることを選んで
こんなにも
この胸貫いても
どうか
どうか笑っていて
やたらめったら長いタイトルのこの作品、テーマソングも長い。
確か構成は
サビ
→Aメロ
→Aメロ
→Bメロ
→サビ
→Aメロ
→Bメロ
→サビ
→Cメロ
→Cメロ
→サビ
→サビ
だったか。
長い。
五百文字行った。
長い。
ちなみに、歌詞中に"制服の鉤爪"とあることからわかるとおり、当初、彼らの制服は学ランだった。
で、書いたら……何故かブレザーになっていた。
イラストも全部ブレザー。
ちゃんと注意して書いたのに、ブレザー。
何故。
解せぬ。




