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innocent clime

皆さん、四大天使をご存知だろうか。


"神に似たる者"ミカエル

"神の癒し"ラファエル

"神の英雄"ガブリエル

そしてもう一人は──


四大天使の最後の一人は人にあまり知られていない。

何故なら彼は神を信仰する人々によって堕天の烙印を押されたから。

それは事実無根の濡れ衣であったのだが、その誤解が解けても、彼が神の御許に戻ることはなかった。


誰よりも彼自身がそれを望まなかったのだ。


そんな彼は今、煉獄の番人をしている。

神に背きし堕天使の長、ルシファーとミカエルが繰り広げた戦乱以来、増え続ける身を罪に堕とす天使たちを捕らえ、無慈悲に、冷酷に裁く断罪者として。

やがて、彼はこう呼ばれるようになった。






"炎の断罪者"ウリエル──と。





雨音紡ぐ物語が

終わりの鐘を鳴らす

君の呟くその祈り《呪文》が

拘束を解き放つ


背に刻まれた烙印

それは君の罪の証


目を反らしても

逃げられない現実が

僕らを隔てる壁になり

手を伸ばしても 届かない……

君の瞳に

そう……語りかけた


「目を覚ましてよ」


「もう、やめてよ……」




足跡綴る

Memorial Diary

音も息も途絶えて

命を刻め

Can you do it?

そうだろう?

選択肢はなかった


引き裂かれていく絆

宿命さだめを壊そうとしたけれど


叫び尽くしても

届かない想いが

募るほどに苦しくなって

手を伸ばしてさ

君を求めてもがいたら


あぁ……水が嘲笑わら

沈んでいく


底《闇》に堕ちていく……






目を覚ましても

くだらない現実が

待っているだけなの?

だから君は目覚めない


目を反らしても

逃げられない現実こと

僕らを隔てる壁になり

手を伸ばしても

届かずにもどかしくなる




「ねぇ、目を覚ましてよ」


「目を覚ましてよ」


「目を覚ましてよ……」





ウリエルは己が力を疎みながら、今日も炎の槍を振るう。

あらゆる罪を断つために。


"神の炎"──それは、全てを焼き尽くす神より与えられし力。

しかし、それでも焼き尽くすことのできない罪を彼は抱えたままだ──






高校時代、四大天使何人言える? ということで、ミカエル、ラファエル、ガブリエルまではそらで答えられたのに、ウリエルだけ名前が出て来なかったのが悔しくて、図書室でたまたま見つけた薄い本(別に隠語的な意味はない)に書いてあった天使、悪魔の謂れでウリエルの紹介文を読み、それをいたく気にいったことから書き始めた作品。そのあらすじが前書きとこの後書きの冒頭である。タイトルは「炎の断罪者」。

ちなみに天使たちの名前にはそれぞれ意味があって、四大天使は名前の前に" "で書いた中のものがそれぞれの意味。

豆知識として、ルシファーには"暁の子"という意味があることを捕捉しておく。

(↑誰得だよ……)




本文はイメージソングの歌詞です。ただ、あまり物語の中身に沿っていない気がするのが目下の悩み。




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