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魔女の気まぐれ  作者: 岸野果絵
神殿にて
7/15

現世

目を覚ますと、そこは見覚えのある風景だった。

火山の火口付近の岩場だ。


「クレメンス様、ご無事でしたか」

部下のフランクがクレメンスに気がつき、駆けよってきた。

「うむ。皆は大事ないか?」

「皆、無事に避難することができました。噴火活動も、今は沈静化しております」

「そうか」

クレメンスは頷くと、すぐ横に視線を動かした。

そこには瀕死の重傷を負ったロジーナが転がっていた。


夢ではなっかた。

クレメンスの脳裏にウィドゥセイト神の声が蘇る。


ウィドゥセイト神は猶予をくれたのだ。


クレメンスはロジーナを抱え上げる。


愛おしかった。

ロジーナはあんなにも強く激しく自分を求めてくれた。


もう、自分の心を偽るのはやめよう。

もう、自分の心をを抑えるのはやめよう。

いや、もはやこの気持ちを抑えることなどできない。


「後の処理はお前に任せた。私はすぐに協会に戻らねばならない」

クレメンスはフランクにそう言い残すと、瞬間移動の術を使い、その場から消えた。

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