興味
ロジーナの経過は順調だった。
痛みも、身体を大きく動かしたときに少し痛む程度にまでおさまっていた。
包帯が取れるのも、もう間もなくのことだと思われた。
ここのところクレメンスは、仕事の引継ぎをするために、毎日出かけていた。
クレメンスは忙しそうあったが、昼時には必ずロジーナの様子を見に、いったん戻ってきた。
日中、ロジーナは庭の景色を眺めたり、読書をしたりしてゆっくり過ごしていた。
静かな村ではあったが、ここのところ祭りが近いせいか、練習の音色が聞こえてくる。
ロジーナはその音色を聴きながら、庭を眺めているのがお気に入りだった。
そんなある日、ロジーナはいつものように庭を眺めていた。
ぴちょ。
池の水が跳ね上がった。
魚でもいるのだろうか。
ロジーナは気になったので、庭に降りると池の中をのぞいた。
池の水はとても澄んでいて、魚が泳いでいるのがよく見えた。
水面はまるで鏡のようで、空の雲を映していた。
ロジーナの姿も映していた。
ロジーナの顔や身体の大部分は包帯に覆われていた。
包帯の下はどうなっているのだろうか。
ふと、ロジーナはそう思った。
火傷の跡が残っているであろうことは、容易に想像できた。
見ない方がいい。
そうは思ったが、やはり気になった。
どのような状態なのだろうか。
顔はどうなっているのだろうか。
ロジーナはゆっくりと顔に巻かれている包帯をほどいた。




