第六話 月面都市、月の踊子
宇宙戦艦は補給を受けるべく月面都市 ムーンライト
に入港した。中立都市として月面都市様々な人とスパイが
暗躍していた。
「3日ほど、この月面都市で休暇できるぞー」
「ナンパして来まーす。余ってもアゲマセン。」
イーグルはバイクに乗って走り去った。
「そのまま、戻ってくるな!」
「僕は趣味の無線機、最新のパソコン、見てくるよ。アクスも来るかい?」
「俺はいいよ。興味ないな。」
ディックは自転車で出かけていった。
(とりあえず街にくりだすか。)
アクスは歩いて街へくりだした。
月面都市の天井から青い地球が見える。
地下鉄に乗り中心街を歩いていた。
街のテレビモニターにマーシャルが映し出された。
「?!」
ニュースキャスター
【アフリカ戦線で大活躍されたマーシャル少佐が功績を称えられ
2回級特進マーシャル大佐となりました。現在、休暇中ですが
任務に戻り次第、ヨーロッパ開放戦線に復帰する事となります。】
(やはり父のあとを継いで軍人になったかマーシャル、次会う時は敵どおしになるのか)
アクスもマーシャルと再び会う覚悟をした。
お腹もすいてきたので月面都市のとあるスペイン料理の店に入った。
そこでは《カルメン》フラメンコダンスショーが開催されていた。
(力強く激しい情熱的な踊りだ。)
アクスは今まで、綺麗な大人の女性にほとんど接触がなかった。
真赤なドレス、タップ、スカートの舞
アクスは踊子の女性と話がしてみたくなった。
お店の人に頼むと、彼女は承諾してくれたようだ。
「軍人さん。私をご指名ありがとうございます」
「始めましてアクスです。火星では見た事ない踊りです。」
「・・・!
この踊り地球のスペインって呼ばれる場所の伝統的な踊りなんだよ」
「ヨーロッパ端のほう?」
「戦争が長引いて、地球じゃ踊れないから、たまに月に来て踊りに来てんだよ」
「そんなに酷い状況なのか」
「おっと、火星の軍人さんに、あまり地球の情報は言えないよ。
あたしは賞金稼ぎの傭兵でもあるんだ。戦場で死の踊り子になるんだ
次はヨーロッパの戦場で会うかもしれないね。」
「・・・・」
「あたしの愛する両親、友達の仇は真赤な血で清めさせてもらうよ。」
「つまらない話になってしまってごめんよ」
バーバラはアクスの首にキスをして、アクスのもとを去っていった。
アクスは地球で、この女性と近々、戦う予感がしていた。
アマードコアの最初の戦いはヨーロッパ戦線は間違いない流れであった。