第二話 レッドブラット
アメリカにいるバーバラのもとに、傭兵仲間のシャウラから
インターネット回線で連絡が入った。
「火星軍が私たちの住んでるオーストラリアに来るんだ。
稼ぎ時だよ。 あんたも賞金稼ぎなよ。」
「シャウラ姉さん、久しぶり」
「スペインの戦いでは、私たちの赤い血の部隊が、火星軍を全滅させたじゃないか」
「姉さん、オーストラリアにいるんだね。」
「こっちで傭兵の旦那と結婚して、子供が沢山いるんだよ。」
「8年も経ったのね」
「あんた、まだ独身なの?まぁあんたをいう事聞かせられる男なんて
いないよね」
「お付き合いしてる人ならいるわ」
「へー物好きな人がいるもんだ。あははは」
「・・・・」
「何か悩んでるみたいだね。」
「彼と考えが合わなくなってきたみたい。」
「そんな時は暴れ回るに限るよ。」
「・・・・・」
「死の舞バーバラ!あんたもあたしも両親殺され復讐を誓った仲間じゃないか!」
「そうだね。あたし、自分を見失いかけてたよ。根っからの私は傭兵だったね。」
「赤い血の部隊、復活祭としようじゃないか!」
バーバラはマーシャルに何も告げづに
アマードマグナムに乗り込みオーストラリアへ向かった。
バーバラ専用機 アマードマグナム
機体名
【レッド パッションダンサー】
真紅のシャープなデザイン機動性を重視したマグナム
オリハルコンのナイフで相手の急所を
一撃で葬り去る。近距離タイプ
別名 賞金稼ぎ 死の舞バーバラ
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バーバラは輸送機でオーストラリア、シドニーに着いた。
空港でシャウラと旦那のグリズリーが待っていた。
「よく、来たねぇーバーバラ、8年も会わないうちにすっかり
大人の女性になったね。」
「姉さんは少し太った?」
「子供が9人もいるからね。あははは相性いいんだ旦那とわ」
「ども、バーバラさん、旦那のグリズリーです。」
グリズリーは身長2m以上体重は130kgほどある巨体な男だった。
「どどうも」(傭兵時代の名前は賞金稼ぎ 破壊王 グリズリー)
「あはははは!ずう体はでかいけど、いい奴なんだよ。」
グリズリーは巨大な手でバーバラと握手した。
「熊の手よりデカイわ」
「オーストラリアにはオオカンガルーはいても熊はいねんだ」
「えっ」
「旦那のジョークだよ。つまらないね。トラクター回して来な!」
バーバラはグリズリーのコンボイトラックにアーマドマグナムを載せ
シャウラの家に着いた。
子供達「お帰りなさいー」
9人に子供達が玄関に迎えにきた。
「ほら客人がいるんだ、邪魔だよ、お手伝いしてあげなさい。」
子供達「はーい」
「いい子たちね。」
「私達の大切な宝物さぁ。さぁ稼いで稼いで、もっと広い家にしないとね」
「俺たちは保険にも入れないから、死んだらこいつら路頭に迷うな。がははは」
「こんな山奥で山賊みたいな事してるのさぁ夫婦でね。」
「姉さんのアーマドはまだ、あれなの」
「そうさ!レッドスコーピオンに乗ってるよ」
「明日はみんなで狩に出かけるか」
グリズリーは目を大きく開いた。
山奥の山小屋は時々、野生動物達の鳴き声が気になり。
バーバラはあまり寝れなかった。
シャウラ専用機 アマードマグナム
機体名
【レッド スコーピオン】
真っ赤な堅い装甲にまもられた
さそりタイプのマグナム
しっぽの毒針に刺されると一撃で
死に至ると言われている。
別名 賞金稼ぎ 赤い毒針のシャウラ