第一話 陸軍訓練所
15年後・・・・・・
アクスは火星にいた。
気を失ってからテロリストの人質として政府館内から脱出して
連れてこられた。アクスは20歳になっていた。
火星都市マーズ ヴィクトリー 陸軍訓練所
「アクス、集合時間に遅れた罰として、スクワット100回 腕立て伏せ200回!」
軍の教官は遅れてきたアクスに罰を与えた。
「はい!教官どの!」
(また、アクスの奴しごかれてるな。)
「1・2・3・4」
「声が小さいー! もっと大きな声で!」
火星の陸軍訓練所では以下内容を3年間に渡って教えられる。
①愛国教育の徹底化 国の為に喜んで命を捨てる覚悟
②自動小銃やミサイル操作以外にナイフなど殺傷能力をきたえる
③反地球人教育 理想の国家樹立
「来年は僕らも戦場へ行くのか、地球へ投下!あっぼーん」
「ディック!おしゃべり楽しそうだな~あ。アクスの横で一緒にスクワットしてろ!」
「アイアイサー!」
ディックはアクスの横につくと、すぐにスクワットを始めた。
「出る杭は打たれると 121・122!」
「僕は筋トレ嫌いなんだよマッチョまん 3・4・5」
俺の横でスクワットしてる男の名前はディック、20歳
俺の親友みたいなもの。
短髪、細目で体格ヒョロヒョロ、筋トレには向いていない。
メカニックとしての知識はすごい。なんで陸軍なんだ?
入隊時にアピールが足りなかったに違いない。
「これから!アマードコアの説明を始める!アクスとディックは
スクワットしながら聴いてろ!馬鹿ども!」
「この、アマードコアは、試作品だが、来年から実践投入される。
胸の球体のコアを回すと中に入れる」
アマード コアDATA
全高2.5m、重量5.6トン、装甲厚0.6~1.4cm
黒球体のロボット
「左腕にはガトリング砲 右腕にはレーザーソードが
左右のこのステックで捜査できる。」
「明日からは、このアマード コアを中心とした訓練とする!」
「なんだ。あれがぼくちんの棺桶か・・・」
「おもちゃみてぇマシンで殺し合いか!」
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マーシャル25歳は陸軍士官大学を主席で卒業。
亡き父の後を継ぐべく地球のアフリカ戦線にいた。
マーシャルは作戦会議が終わり部下の兵士と談笑していた。
「もうすぐ、ミレーユの誕生日かぁ」
「ミレーユお嬢様は大学生でありますな。」
「国立看護大学に在籍して2年生になるか。」
「マーシャル様、CGペンダント見せて欲しいであります。」
「見たいか仕方ないなぁ」
マーシャルがペンダントとをねかすとCGのミレーユが映し出された。
「いやぁーお美しい。マーシャル様に似て、気品と知性が満ちあふれております。 」
「そうだろ。そうだろ。」
「ミレーユ様の手首のブレスレットは大夫汚れておりますな」
「・・・・・・」
(アクスお前は生きているのか?)