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哀しみのマグナム【改】  作者: 虫松
第三章 アジア編
15/59

第一話 兄からの手紙、長崎へ

ミレーユの家に兄から手紙が届いた。

ミレーユは手紙を読んだ。


【ミレーユ、兄は元気だ。現在任務中の為、詳しいことは書けないが

アジアにいる。そういえばこないだアクスに偶然あったよ。彼は、とても

元気そうだった。お土産に日本の扇子を送ります。 兄より】



(ヨーロッパの戦いでアクスと会ったのね。次はアジア、ハーン将軍

と戦うのねアクス)


ミレーユは扇子を開けると長崎で会えとの文字が書いてあった。

(兄は私にアクスと会って欲しいんだわ。15年も経っていて私の事をわかるかしら)


その頃、アクス達のハンガリー陸軍拠点にアクス宛に扇子が届いた。

(名前は知らないが、この住所は15年前、事件のあった。アメリカ、マーシャル宅)

扇子には長崎と書いてあった。


(マーシャルはハーン将軍と一緒のはず、会えるはずがない、ミレーユ君が来るのか!)


日本は今回の戦争では中立な立場をとっている

がスパイの情報交換の場所でもあった。



◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇




アクスはマーシャルからの扇子に書いてあった、長崎をもとに日本へやって来た。

空港で入国審査が終わり、荷物を引き取り所で見知らね男に話しかけられた。


「アクス様ですね。マーシャル様より伺っております。こちらへ」


「ずいぶん手回しがいいな。」


「我々はマーシャル様の後方支援をしてるものです。」


「長崎までどうやっていくんだ」


「専用のヘリがございます。こちらへ」


アクスは車に載せられ、ヘリポートから長崎へ飛んだ。

長崎のヘリポートには女性が待っていた。


(ミレーユなのか、ずいぶん大人になったな。当たり前か)


「アクスね。すごい筋肉、軍人さんだものね」


「そ、そうだよ。15年ぶりか」


ミレーユ「・・・・・」


アクス「・・・・・・」


男「食事の用意が出来ています。どうぞ、こちらへ」


アクスとミレーユは旅館へ案内され。温泉やしゃぶしゃぶ、お刺身など

堪能した。


「兄は、近々クーデターを起こすのではないでしょうか。」


「えっ!そう言ってたのか」


「このタイミングで二人を会わせてきたという事は・・・」


(何かあったら俺を頼れという事か)


「ごめんなさい。勝手な憶測で、しゃべってしまって。兄は特に軍事的な事は

機密事項なので、手紙にも何処にいるとも書けないんですよ。」


しばらくアクスはディックやイーグルの事をミレーユは看護大学の事

など話した。



「ミレーユ様そろそろ、帰りの飛行機の時間です。」


「アクスはこの旅館でしばらく休暇してね。またきっと出会えるわ」


「貝殻のブレスレットしてくれていたんだ」


ミレーユは涙を貯めながらアクスの唇にきすをした。


アクス「?!」


「さようなら。また会う日まで」


ミレーユは車に載せられ、旅館を去っていった。

アクスは唇に余韻を残したまま。布団に入ったが

マーシャル、ミレーユの事を考え眠れない一夜を過ごした。



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