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哀しみのマグナム【改】  作者: 虫松
第二章 ヨーロッパ編
11/59

第三話 象の部隊、勝利の宴

ハンガリーでの戦いが開始された。サーベルタイガ部隊が

雄叫びとともに突進してきた。その後に象の部隊が続く

マーシャルはバーバラと共に山の高台から双眼鏡で戦場を見ていた。


「あれが火星軍のアーマドコアか」


「今回の戦いには大佐は参戦されないのですか」


「先ほど司令があって、象の部隊に傷ものにされてはかなわないと、開発部よりストップがかかった。

今回は様子をみて次の戦いからだな。」


「上層部は保身のことしか考えていないんですね」


「確かに。象の部隊はなりふり構わず、踏み潰すからな!おっ早くも。

火星軍のアーマドが上空に放り投げられたぞ」


ハンガリーの戦い


ハンニバル将軍は巨大な機獣象に載っている。

「ぐわははは!踏み潰してくれるわ」


「うわっぁあああ。巨大な足が迫って」

火星軍のアマードコアは踏み潰された。

ボーーン


「象の部隊は牙で突進。敵味方関係ない、蹴散らせ!」


「うわっぁああ」

地球軍のサーベルタイガは牙で上空に放り投げられた。


地面に叩きつけられたサーベルタイガは大破した。

どカーン


「邪魔するやつはひき殺す。邪魔しないやつも、踏み殺す!」

ハンニバル将軍率いる像の部隊は一直線上に敵味方関係なく突進

破壊していった。







「いったん引き返す。撤退しろー」

ドミノ軍曹が撤退司令を出した。


「無茶苦茶すぎる!」


「時には撤退も必要DAYす」


「ハンニバル将軍の勢いが凄すぎて

軍の士気が落ちてしまった。仕方ないな。」


アクス達はルーマニアへ撤退、拠点を構えた。



◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■




火星軍はルーマニアへと敗走し、ハンガリーの地球軍に拠点は

大いに勝利に湧き上がっていた。

ハンニバル将軍はワインを片手に酔っ払っている。

目の前にいるマーシャル大佐は冷静であった。


「ぐっっはっはあああ。あの火星軍の逃げまどうさまといったら!愉快愉快」


「さすが将軍。素晴らしい戦いでした。」


「であろう、であろう。軍の本部に早速報告するが良い」


「かしこまりました。失礼致します。」


「宴じゃ。今宵は騒ごうぞ!」


マーシャルは司令室から外に出た。

草原が広がる。空気はすみわたっていた。

赤いドレスのバーバラが待っていた。


「大佐、あんなに言わせ放題で いいんですかい!」


「本当は忠告をしておきたかったが、やめにしたよ。」


「同じ戦法は次は使えないよ!」


「向こうも今回の敗戦で学習しただろう。バーバラ次の戦いに出てくれるか!」


「お前のために専用のアマードマグナムを調達させた。」


「大佐のためなら喜んで、やらせていただきましょう」


大騒ぎする軍事拠点の明かりをバックに

ハンガリー平原の空気は澄み渡って星空は

綺麗だった。

マーシャルとバーバラは抱きしめ合いキスをした。




「大佐の言ってたアクスって坊や今回の戦いにいるはずだよ。」


「月で会ったか」


「向こうから会いたいって行って来たんだよ」


「運命ではないな宿命だったんだろう」


「真っすぐでいい子だね」


(こんなにも早く会うとは、宿命の星が互いに引き寄せあっているだろうか)



◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■



火星軍のルーマニア拠点

アクスとディックとイーグル達はアマードコアの載って

大きなスコップで土をかき出している。


「穴掘り、穴掘り、楽しいなぁ」


「なんて古典的、戦法なんだ」


「おかあちゃーんの為なーら。えんやこら!どっこいしょ!」


「イーグル!歌うな!うるさいよ!」


アマードコアを使っての穴掘りは夜通しつづけられた。


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