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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第5章

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第93話 食料調達

 朝になり、また謎の料理を食べたら艦長に面会を求めた。


 すぐに許可が出たのでまた数百メートルを歩き、百段以上の階段を昇った。アスレチックかな?


「あれ? 空調が働いている」


 一緒に連れて来たジージーが声を上げた。お、確かに空気が淀んでないや。


「昨日の配管かな?」


 四十数本でこの巨大な船の空調をどうにか出来たとは思えないが、空気が淀んでないのならオッケーだ。


 艦長がいる部屋に来ると、主なメンバーが揃っていた。


「いきなりごめんね。今のうちに食料調達をしたいからこの三人を出してもいいかな? なんなら情報収集のためにルービーたちを出してもいいからさ」


「食料なら充分な量があるぞ」


「あるうちにだからだよ。輸送部隊がここに来てくれるわけじゃないんだし、余裕があるうちに動くべきだ。ルクセル側もこの星に落ちているんだからさ」


 この島の生き物だけでは限界があるはずだ。アルレシアには何百人と乗り、仲間のところに戻ろうとするならな。


「遭遇したのか?」


「ああ。いきなり襲って来て、一刀両断にしたよ。この星の人間がね」


「……本気で言っているのか……?」


「もちろん。ボクが打った剣でスパッと斬ったよ。余裕でね」


「バケモノか」


「そうだよ。バケモノだ。そんなバケモノがこの星にはたくさんいるんだよ。あまり原始人と侮らないことだ。そんな原始人は魔法って不可思議な力を使うんだからね」


 まあ、そんなバケモノばかりだと思われても困るがな。


「わかった。ジージー46、食料調達を命じる。ルービー1と協力せよ」


「はっ!」


 やっぱり敬礼はしないんだ。


「もちろん、この二人もだから。ランジン。工房に寄って巨石獣の残骸をこちらに持って来て。あと、ボクは依頼でしばらく山を下りたと伝えておいてよ。ここから当分帰れないと思うからさ」


 このことは部屋を出る前に語ってある。ボクが残ることで三人が自由に動けるようにするってね。


「わ、わかった」


「じゃあ、ボクはジールのところに向かうよ。今日中に配管をすべて修正したいからさ」


 魔力は全快。百本はイケるはずだ。


「楽しそうだな」


「楽しいさ。たくさん金属を打てるんだからね。錬金鋼術は金属を打てば打つほど金属を理解出来る。真理に届く。それが職人ってものさ。まあ、君たちには理解されないとは思うけど」


 これは、人間の意地でもあり職人のプライドでもある。


「技術は裏切らない。裏切るのはいつだって人間のほう。ちゃんと向き合えば金属は応えてくれるのさ」


 昭和を生きた職人たちから教わった格言であり、次世代に受け継ぐものでもある。なあ、おやっさん!


「んじゃ、一日でも早くアルレシアを飛べるようにするよ」


 やったるでー! と部屋を出た。

おやっさんに敬礼!

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