第92話 宇宙技術力
まあ、汗もかいたのでシャワーを浴びることにする。
確かに泡は効きそうな感じがする。長年、こびりついた手の汚れも落ちたわ。逆に怖くなる成分だな。本当に大丈夫なんだよね、これ?
さっぱりしたら支給されている下着と服を着た。
ジージーがボクの買い置きを使ったときの顔が思い浮かぶ。確かにこんなのを履いてたら嫌な顔の一つもするわ。これは履き心地いいじゃない!
ブラも自動伸縮性があるのか、お胸がぴったりと収まった。結構、腕の周りは筋肉で膨らんでいるのに……。
腕を回してみてもブラがズレることもないし、ポロンもない。こういうところに宇宙技術力の凄さを見せんなよ。食事にも見せてくれよ。
「服も伸縮性に飛んでるな」
宇宙服ではないようだが、丈夫には出来ているようで、耐熱性耐寒性、耐電性にも飛んでるとか。ナイフで軽く切ってみたらまったく切れなかった。
「でもこれ、トイレのとき大変じゃない?」
着るのも脱ぐのも簡単な造りだったが、服は一体化している。いちいち用を足すときは脱がなくちゃならんのか?
「腰のここを引っ張ると腹の部分から分離するようになっているわ」
やろうとしたらジージーに止められたので、トイレに行ってやってみた。おー! 宇宙技術万歳だ!
簡単に分離できて簡単に下ろすことが出来て、その逆も簡単だった。
「寝るときは脱ぐ人も多いわ」
確かに着心地はいいが、寝るなら下着姿のままのほうがいいかも。ボクも日頃から下着姿で寝てることが多いし。さすがに冬は一枚羽織るけどね。
「ボクも脱ごうっと」
そのほうが楽でいい。てか、下着姿のほうが快適じゃないか? 部屋の温度は一定だ。プレア、大丈夫なのか? 優遇されてんのか?
「もう寝ようか。明日もたくさんやることあるからね」
魔力を回復させるためにも睡眠は必要だ。明日もたくさん魔力を使うことになるだろうよ。
空いているベッドに入ると、ジージーも入って来た。これ、シングルサイズよ?
「一緒に寝よう」
と言われてしまえば断ることも出来ない。なぜかって? それはジージーが可愛いからさ。なんだこいつ? こんなに可愛かったっけ? みたいな感じ? そんな感じ? オッケーやで。
「いいよ」
久しぶりに感じるジージーの体温と金属の香り。悪くはないじゃなーい。
……ただ、君は力が強いんだからちゃんと手加減はしてね。ボクでも眠っている間に首を折られたら死んじゃうからさ……。
とりあえず向き合いながらジージーの両手を握った。
百合的状況に見えないこともないが、自身の身を守るためにやっていること。違う意味でドキドキだよ。
ボク、明日の朝日を見れるだろうか? 船の中だから見えないじゃん、って突っ込みはいらねーからな!




