第90話 再会
「レイ!」
食事も終わり、用意された部屋に入ったらジージーに抱き付かれてしまった。わたしじゃなければ死んでたからね。
「よかった。無事だったんだね。ロレンソとランジンも」
二人も不安だったのでしょう。ジージーに遅れてボクに抱き付いてきた。
「ごめんなさい。あなたに迷惑をかけて」
涙を流すジージー。チップは感情制御出来んのか? 苦しいよ。
「全然構わない。こうなることは予測してたからね。まずはお茶でも飲もうか」
収納の鞄は持って来ているし、取り上げられてもいない。まあ、あちらとしては古くさい鞄としか見えてないだろうよ。
力を抜いてくれたので、お茶──。
「──もしかして監視してる? してるなら止めてくれる? いい関係でいたいのならね」
止めたかどうかはわからないが、止めたと思って収納の鞄からお茶の道具を出した。
「あー、久しぶりの味だ~」
「うん。このお茶、こんなに美味しかったんだね……」
どんなものを出されていたんだか。
「何日くらい監禁されてたの? ボクの感覚だと二十日くらいに思えるが」
「たぶん、そのくらいだと思う。野営しているところに突然来て、雷を打たれたわ」
ボクが襲われたときと同じか。ボクでなかったら危なかったんだな。
「痛かったよね、あれ。それに、あたしの攻撃も受け止められちゃったし」
ロレンソの力では勝つことは無理だろうよ。ランジンを先に眠らせたのならその数日前から観察されてたんだろうな~。
……ボクは、一般人と思われてすぐに襲って来たんだろうな……。
「レイは大丈夫だったの?」
「返り討ちにして、君たちの解放を交渉して受け入れさせたよ」
そう言ったらキョトンとされた。まあ、三人にもボクの力は隠していたしな。
「金属の専門家たるボクに、金属の鎧を纏って来るなんて肉を焼きながら近付いて来るようなものだし、金属のどこを叩けば変形させれるかもお見通し。ボクを倒すのなら金属類は外さないとダメだね」
そこまでやればボクに気付かれず接近出来るだろうね。拳だけで倒せるかは別の話だがな。
「故に、金属に囲まれた場所でならボクは無敵ってことさ」
ガスとか流されちゃったら話は変わってくるが。まあ、扉は弱そうだったし、問題なく破れるだろうよ。
「まあ、三人の身はボクに預けられているから安心してよ。まずは久々の再会を祝おうじゃないか。肉もあるよ」
てかこの部屋、空調とか大丈夫か? まあ、ダメならダメで怒られよう。ボクもあの食事に満足出来なかったしね。
「さあ、肉だ肉。たくさん食べな」
肉なパーティーナイトだ!




