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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第5章

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第88話 第六戦闘位

 やっとこさ動力機関部の部屋にやって来れた。ふー。


「空調はなんとか動けているんだ」


「そうしないと熱が籠るからね。これ以上、機器を壊すわけにはいかないよ」


 どんなに時代が進んでも湿気対策は必須ってわけか。ロマンだけじゃ宇宙は飛べないってことだな。


 部屋には十人ほどおり、オペレーターって感じだった。


「整備員総出で事に当たっている、って感じだね」


「ええ。不時着したときにいろいろ壊れたからね。よく死ななかったものだわ」


 整備員は艦橋員のことは知らないのかな? まあ、結構な数が乗ってそうだしね。職場が違えば顔を合わすこともないか。


「まずボクの力を見せるよ。君たちから見たらボクは原始人みたいなものだからね。空調系のパイプを直すよ。作業員に同行させてもらえる?」


「わかった。ジール班に入れましょう。わたしも同行するから」


「了解」


 すぐにジール班に連絡を入れ、作業服と工具を貸。してもらったらそちらに向かうとする。


「作業員は何人いるの?」


「約三百人ね。十八の部門に分かれているわ。わたしはその総責任者よ」


「かなり地位が高かったりする?」


「そこまで高くもないし、低くもないわね。作業員は第六戦闘位だから」

 

 戦闘位は十段階あり、聞いた話から下士官クラスのようだ。


「シャレインのように自動学習とか出来るかな? てか、許されている?」


「レイと協力して直せとの命令だから、必要なら使っても構わないわ」


 案外、自由度がある命令であり、受け取り方なんだ。まあ、頭のチップでボクの動きは筒抜けだろうけど。


 そう遠い場所にいるわけでもなかったようで、すぐに合流出来た。


「レイ。ジール146だ」


「その最後の数字ってなんなの? 作業員の数を表しているの?」


「そうね。正式名は動力機関部作業員146ジールが正しいわ。まあ、面倒だからジール146と呼んでいるけど」


 短縮させたりするんだ。まったく、ロマンがないんだから。


「レイだ。よろしく、ジール」


「あ、はい。よろしくお願いします」


 下になるほどくだけてくるよな。ボクとしてはそのほうが取っ付き易いよ。


「ジール。作業現状を教えて」


「はい」


 脳内で情報を送れるのは便利だな。携帯端末にも送って欲しいです。


「レイ。今、配管の修正に手こずっているの。金属の加工が出来るなら修正してくれる?」


「その配管の型、寸法、強度、素材の情報を携帯端末に送って」


 叩いたほうが早いが、もらえる情報はもらっておきたい。今後、なにかの役に立つかもしれないからな。


「わかった。送ったから見てちょうだい」


 見方を教えてもらい、配管の情報を見た。


「うん。これなら大丈夫そうだ」


 そう難しい構造ではなく、前世の技術でも造れそうなものだ。宇宙に出ても配管はそれなりなんだな~。

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