第84話 人の歴史は戦争の歴史
「てか、流線形ではないんだ」
西洋が考えそうな空母だよな。宇宙な戦艦の大和とかに出てきそうな形ではない。ギャラクなティカに出てきそうだ。
ボクの好みはルクセル側かな? マニュアーはカッコよかったし。
「流線形の戦艦もあるが、アルレシアは第三世代の空母だ」
「やっぱり古い船なんだ」
「古くてもいい戦艦だ」
あら。悪口に聞こえちゃったかな? ゴメンよ。
「まあ、戦争は資源の食い合いでもある。最新最新とはいかないか。ボクらの世界でも戦争が長引くと時代遅れの兵器を出してたからね」
「原始時代でも戦争をするんだな」
「人の歴史は戦争の歴史。星を何十回と滅ぼせる兵器を造り出しても戦争はなくならない。きっと宇宙に出ても戦争していることだろうよ。君たちのように、ね」
宇宙に出たのに戦争をしている。技術発展のための戦いならまだ救いようはあるが、双方、消滅しそうな戦争っぽい。一旦、原始時代に戻ったほうがいいんじゃないのかね。
「結構、人がいるね」
外には二百人くらいの兵士たちが出ていた。
武装はキャルスだけ。ラクシャク(バトルスーツ)を纏っているのは五十人もいないんじゃない? やはり白兵戦闘員は少ないのか……。
「わかりました。そちらに連れて行きます」
上からの命令のようだ。ボクも頭にチップを埋めてもらおうかな?
「艦長のところに行くぞ」
「へー。中を見せてくれるんだ。そういうところ、もっと警戒したほうがいいよ。まだボクが味方となったわけじゃないんだからさ」
「この状況でもなんとか出来るのか?」
「お望みなら今からやってみようか? そういう煽りもよろしくないよ。ボクより強い者はこの星に溢れている。グージー側の基本的情報を持つだけであの数を落とせるだけの力はある。原始人と侮らないことだ」
まずラクシャク(バトルスーツ)を纏ったくらいで勝てる相手ではない。ライアーズ冒険隊ならあの数でも勝てるだろうよ。ボクが対抗できる武具を作っちゃったからね。テヘ。
船の下部から入り、歩いて向かっている。
「いや、歩くの!? 移動手段は? 自動歩行装置なら別の乗り物はないの?」
これ、千メートルはあるよね? 先から後ろに移動するだけで戦闘が終わるよ!
「動力機関の調子が悪く、直すためにプレアを消費しているのだ」
「グージーの動力機関、弱くない? シャレインも動力機関の故障だったしさ。いや、大気圏突入して爆発しないのは凄いけどね」
重力兵器の影響か? 大気圏突入計算も出来なかったんだから。
「元々、大気圏内戦闘を主とした艦ではない。それでも最低限の機能があったから生き残れたのだ」
つまり、直せば飛べるってことか。最悪な状況なのは変わらないみたいだけど。




