第83話 空母アルレシア
徐々に島が見えて来た。
島はかなり大きい。小豆島くらいありそうな感じだ。小豆島、行ったことないんですけど。ノリで言ってみました。ゴメンナサイ。
「あれがルービーたちの船?」
不時着したのだろう。島を横断するくらいの線が描かれていた。まさか大気圏内飛行出来ないとか言わないよね?
「ああ、そうだ」
「腕のいい操縦士が乗ってたんだね。重力兵器の影響で降下軌道計算も出来ない状態から勘で降下。船体を持たせつつ、地上に激突しないようあの島に不時着させたんじゃない?」
「……見ていたかのようなセリフだな……」
「ジージーも同じ状況から地上に不時着させたからね。まあ、あちらのほうが巨大で重力の影響は相当なものだったろうがね」
その操縦士がいなかったらルービーたちは死んでいたことだろうよ。
「きっと艦長の雑な回避命令でも可能にしちゃう人なんじゃない?」
ってまあ、そんな操縦士はいないか。アハハ。
「結構大きいね」
千メートルは余裕であるんじゃないか? やっぱり空母なんだろうか?
「中規模艦だ。最大はアルレシアの三倍はある」
あれで中規模なんだ。なるほど。ルクセル側が突入する理由はそれか。あのサイズなら突入したほうが……いいのか? それともルクセル側はそうしないといけない事情があるってことか?
アルレシアに入るのではなく、外のキャンプに降りた。
「なんで外?」
「空調システムが壊れて修理中だ」
ま、まあ、あれだけの不時着を見せたら壊れているところがあっても不思議じゃないか。
「ボクなら直せると思ったわけだ」
「それだけではない。シャレインを交換条件に出す者を警戒するのは同然だろう。脱走兵かもしれないからな」
「へー。脱走する兵とか出るんだ。体制、大丈夫?」
なんのために頭にチップを埋め込んでんだよ? 思想管理とかもあるでしょうに。
「即答出来ないところが君たちのダメなところであり、正直──いや、ウソが付けないのか。現住民と関わるなら人はウソを付く生き物だと頭に入れておくといいよ」
「お前もか?」
「もちろん。ウソと真実を織り混ぜてしゃべっていたよ。君らを知るために、ね」
クックックと笑ってみせた。
「……降りるぞ……」
そういうところだよ。敵か味方でしか考えられない。ルービーはまだ利用してやろう感がある。ただ、それは部下に向けたもの。敵か味方かわからない状況では滑稽なだけさ。
ルービーに続いて外に出ると、目の前にアルレシアがあった。デケー!
さすが千メートルはあろうかという船。重量感が凄い。ファンタジーな世界で生きていることを忘れちゃうぜ。




