第81話 グージー対ルクセル
確かに、技術力は高い。高いのだが、なんか精度がいまいちじゃないか?
「そう言えば、君たちの正式名ってなんなの? グージーとはあったけどさ」
なぜかシャレインの情報には正式名はなく、総司令部をグージーと呼称していたんだよね。
「統一国家よ」
「それだけ?」
なんかあっさりしてね?
「それ以外に必要?」
あーまあ、必要はないか。ナーズたち下っぱに愛国心があるとは思えない。生まれたときから戦ってそうだしね。
「じゃあ、ボクもグージーと呼称させてもらうよ」
ちなみにシックス側はルクセルって呼んでたよ。
「しかし、科学技術も医療技術も高いのに、なんか詰めが甘いところあるよね~、君たちって」
なんと言ったらいいんだろう? なんかこう、二級品、三級品感があるんだよな~。これ、もっと極めたり省略したらよくなるんじゃね? ってところがあるんだよ。
金属骨格もそう。なんか安っぽく見えるんだよね~。大量生産の既製品、みたいな? もしかして、グージーでも下のほうなんじゃね?
と、視線を上に向けるナーズ。通信が入った?
「班長が来て欲しいそうだ」
「了解」
動けなくした者たちは直したので素直に承諾する。
ナーズに付いて行くと、アルシースのブリッジに連れて来られた。
「これから旗艦に来てもらいたい」
「なら、シャレインも運んでいい? しっかり整備したいからさ」
動くようにはしたが、やっぱり設備が整った場所で調べたいよね。手作業だと半年くらい掛かりそうだからさ。
「……構わない。レイの力も見たいからな……」
返せとは言わないのだからボクのものでいいってことだね。ありがとう。
「じゃあ、旗艦の位置や最新の情報をもらえる?」
「情報まで抜き出せるのか?」
「脳に負担は掛かったけどね。別の星の記憶があるから脳の容量はかなりあるみたいだ」
たぶん、人の脳で処理しきれる量ではないはず。可能にしたのはボクが転生者なんじゃないかな? 前世の記憶を持つって、なかなかの情報量だと思うからさ。
「……理解出来ないことだ……」
「そうだね。だから黙っている。ルービーも内緒にしてね」
ウインクして見せた。
輪廻転生の概念もない時代。前世の記憶があるんですよ~って言ったところで理解もされない。頭がおかしいと見られるだけだ。ルービーも報告しても笑われるだけだろうさ。
「ここにシャレインを操縦出来る人いる? いるなら操縦してよ。ボクだと落としちゃうかもしれないしさ」
ルービーたちが来なければシュミレーターを使って覚えようとしていたが、さすがにいきなり飛ばせる自身はない。前世じゃ車の免許しかなかったし。
「わかった。ルーズ、シャレインを運びなさい」
ルービーの横にいた女の子に命令を出した。
「了解です!」
「ルーズ、よろしく」
返事はなし。つれないな~。




