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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第4章

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第80話 ラクシャク(バトルスーツ)

 宇宙でもないのに宇宙服を着ても意味はなく、すぐに満足して脱ぎました。


「はい。わかりました」


 脳内チップを通して通信が入ったのか、ナーズが声を上げた。


「なんで頭の中に通信されるのに声に出しちゃうの?」


「……クセみたいなものだ……」


 日本人が電話の前でお辞儀するのと同じ理屈か?


「次はバトルスーツを見せてよ。ボクを襲って来た連中が纏っていたもの」


 あれなら興味深いことが見つかるはずだ。


「それならお前が行動不能にしたヤツらをなんとかしろ。いったいどうやったらラクシャクを壊せれるんだ?」


 バトルスーツはラクシャクって言うんだ。シャレインにはなかったけど。


「それが錬金鋼術だよ。まあ、この星の技術形態の一つさ」


 高度な魔法は科学と区別がつかないと言われるが、明らかに別の形態だ。ただ、基礎なる部分は似ているから干渉させられるんだろうけど。


「まあ、見たいなら見てもいいし、調べたいのなら好きなだけ調べていいよ」


 錬金鋼術が科学的に調べられるならありがたい限りだ。ボクは錬金鋼術がDIYレベルに落ちても構わない。発展するなら工具も発展するってこと。より高度なことが出来るってことだ。ボクは大賛成だ。


「運ばれて来たようだ」


 ナーズに案内され、作業場のような治療室のような場所に連れて来られた。アルシース、三十メートルくらいなのに部屋が結構あるよね。


 宙に浮くストレッチャーのようなもの寝かされて運ばれて来たようだが、それが動かせるだけのスペースがあるとか、謎が多いな、アルシースって。


「そんじゃ、パージさせるけど、壊れても文句なしだからね」


 ボクはラクシャクを解析出来て、ナーズたちは仲間を救える。まあ、ナーズたちからしたら納得出来ないでしょうけど。


「……わかった……」


 槌で歪ませたところを修正すると、脇腹のところがカチャリと鳴り、腹部が開放され、カシャカシャと装甲を開いて行った。


「長いこと閉じ込めてゴメンよ」


 現れた少女に謝罪した。まったく、美少女ばかりで目の保養になるね。


 次は鋼糸で動けない者を解放してあげ、怪我をした者は医務室的なところに運んでもらった。


「なにかわかった?」


「出鱈目ってことしかわからなかった。なんで叩いただけで金属が動くんだ? ラクシャクの構造がわかるんだ?」


 まったく理解出来ないって顔をするナーズ。ジージーもそんな顔してたっけ。


「これが魔法。この星の力だよ」


 槌を振るい、ナーズの歪んだ骨格を整えてあげた。


「君たちが金属を使う限り、ボクの力から逃れることは出来ないんだよ」

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