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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第4章

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第70話 巨石獣のウワサ

 うーん。思いの外、欲しい情報はないな~。


 さすがにシックスのほうの歴史が入っているとは思わなかったが、マニュアーの基本構造や修理方法、素材なんかの情報はあった。


 まあ、そんな情報があったからと言ってゼロからマニュアーを造れるわけでもない。がんばればがわは造れても動かすエネルギーは造り出せない。電気とガスで動くもののようだ。


「核融合で動いてて欲しかった」


 下級兵に渡されるものは安物の兵器。これでジージーたちの兵器と戦えとか哀れすぎるだろう。零戦とF16くらいの差はあるぞ。


「これで生き残ったんだからシックスってエースだったんだろうな~」


 そんなエースがこの星の生命体に敗れる。いったい誰がバケモノなのやら……。


「まあ、ジージーんとこよりは理解出来るか」


 エネルギーの代用は魔石を使うなら簡単な機動アーマーは造れるかもな。潤滑油とか考えなければ、だけど。


 ヘルメットを外し、ボール型の記憶装置を破壊した。証拠隠滅だ。情報を抜かれたと知られたら排除対象に成り兼ねないからな。 


 粉々にしたら熱魔法で溶かして金属に。廃材として捨ててもらうとしよう。


 装甲類もバラバラにして、なんかの足しにしてもらおう。金属としては優秀なんだしさ。


「お嬢」


 留守にしていたマリュードさんが帰って来た。お帰り~。


「無事帰って来てなにより。怪我しなかった?」


「ああ。快適な旅でしたが、巨石獣がたくさん出てて迂回する羽目になりましたよ」


 たくさん? シックス側の兵士、かなりいる感じ?


「物騒だね~。この町に来ないことを願おう」


 ライアスさんなら嬉々として向かって行きそうだけど。


「そうですな。お嬢。師匠からの手紙です」


 やっぱり出していたか。ハァーとため息を吐いて、手紙を受け取って丸めて焼却。今さら父親と和解する気もなし。死んだと思え、だ。


「どうせ燃やすだろうから言葉で伝えます。帰って来い、だそうです」


「百年後、生きてたら帰るよ」


 死んでいたら諦めてくださいませ。


「ボク、用意が整ったら山に帰るよ。半年くらい閉じ籠るから。用があるならそちらが来てよ」


 収納の鞄と収納の箱があれば必要なものは十二分に集められる。半年と言わず一年くらい閉じ籠っちゃおうかな~。


「わかりました。なにを言っても無駄でしょうしね。たまに冒険者を様子見に向かわせます。殺したりしないでくださいよ」


 ボクをなんだと思っているんだろう。問答無用で人を攻撃したことないから。


「冒険者によく言い聞かせておいてよ。不幸な事故はゴメンだからさ」


 一人暮らししているところに冒険者を送るんだ、悪さをするようなヤツを送るようなことだけは止めてくれよ。


「ええ、気をつけます」


 んじゃ、帰る準備をしますかね。

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