第69話 ジージーたちが帰って来ない
ジージーたちが帰って来ない。
三日くらいの依頼なら町からさほど離れないものだろうに、四日も掛かるとなると手こずっているか厄介事に巻き込まれたかだろう。
この時代じゃよくあること。ボクも両親には野垂れ死にしたと思われているんじゃないかな? まあ、マリュードさんが手紙は出しているとは思うけどね。
「まっ、無事帰って来るのを祈るとしよう」
ボクになにが出来るってわけでもない。無事帰って来ると信じて待つしかないのだ。
ライアーズ冒険隊も装備が揃ったから一度王都を目指すと言っていた。しばらく会うこともないでしょう。
「山に戻ろうかな?」
ジージーも冒険者として板についてきたし、いつまでもボクが付いていたら甘やかしてしまう。仲間と合流するならボクはいないほうがいいだろう。シックスと遭遇する機会も薄まったしな。
そんなことを考えながらマニュアーを叩いた。叩いて叩いて叩きまくる。
二日過ぎてもジージーたちは帰らない。職人の一人が酒場で聞いて来た情報によれば光の船が現れたとか。
……たぶん、シャレインじゃなかろうか……。
少し得た情報からシャレインより大きい船はなかったし、輸送を目的としたシャレインもあった。なにかの反応を受信してジージーを迎えに来たのかもね。
ロレンソとランジンは情報提供者として同行を求められたかも。原住民とコンタクトとれているのだから逃す手はないでしょうよ。
「お、メインコンピューター的なものを発見」
細かに細かにと解体していったらボール型の情報装置。配線とかを再利用して、シックスが使っていたヘルメットに繋いだ。
「そうオーバーテクノロジーじゃなくてよかった」
シックスは下級兵。高価な兵器はあたえられず、三代とか四代遅れの兵器で戦わされていたそうだ。
前世の技術から百年とか二百年先を行っているくらい。まだ理解出来る範疇であり、ジージーたちの技術(工具)でなんとか改造出来た。
規格の合わない工具もあるので手間は掛かったが、キャルス(銃)のエネルギーを使ってメインコンピューターを起動出来た。ボク、天才! ではなく、錬金鋼術、万歳だ。
ヘルメットを被り、メインコンピューターのAI的なものを呼び出した。
「同乗者信号が違います」
セキュリティーは万全でした~。
「でも、大丈夫。シックスから突破出来るコードを教えてもらっておりまーす」
旧式の兵器から得られる秘密情報は少ないし、入れてもいない。コード解除すれば登録外の者でも使えるそうだ。
「さあ、あるだけの情報をいただきますよ~」
ムヒヒ。楽しみだ。




