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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第4章

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第63話 帰還

 帰る準備に一日掛かり、せっかくなのでシチューを作るとする。


 前世のような白いシチューではなく、ワインと豆を発酵したものを混ぜて煮たものだ。


 味もデミグラスソース? みたいな味に似ているかな? いや違うか? なんか微妙な味ではあるが、ライアーズ冒険隊の面々は喜んでいる。


「これ、パンを浸すと美味いぞ!」


「パンを土台にしてシチューを掛け、チーズをたっぷり乗せて窯で焼くのもいいかもね」


 米もいいかも。ドリア的で。


「よし! 町に帰ったらやってみよう!」


 すっかり料理に目覚めたジスさん。冒険者を辞めるとか言わないでね。


 たくさん作ったシチューも胃袋オバケと化したライアーズ冒険隊の面々には足りないようで、鍋にこびりついたシチューをパンで掬ってまで食べていた。行儀悪いよ。


 強者がいることで、この周辺からは魔物も獣も消えてしまった。


 そのお陰で夜はぐっすりだ。でも、久しぶりに柔らかいベッドで眠りたいです。苔の上はト○ロになった気分になるよ。


 朝になり、昨日のうちに蒸かした芋で腹を満たしたら町に帰るとする。


「なんだかんだと長居しちゃったね」


「そうだな。デカい仕事をして食材を買わんといかんな」


 もう思考がグルメハンターになっている。食うことが一番になってんじゃん。


 何事もなく町に到着。シックスはライアーズ冒険隊の仲間として問題なく入町出来た。


「一旦、宿を取るか。レイ。明日工房に行かせてもらうよ」


「あたしとニアはこのまま工房にお邪魔させてもらうね。数日振りに垢を落としたいから」


 最初は川で入っていたんだが、料理に集中してしまって入らなくなったんだよね。豚骨の臭いで体臭とか気にならなくなったし。


「それなら収納の鞄を持って行け」


 マニュアーが入った収納の鞄を渡してもらい、女性陣は工房へ。男性陣は宿屋に向かった。


 久しぶりのマリュード工房。感慨深いものは湧いて来なかったが、鉄の臭いにホッとする。帰って来たって感じるよ。


「レイ!」


 工房に入ると、ジージーが駆けて来た。


「ただいま。長いこと留守にして悪かったね。冒険者生活には慣れた?」


「野宿はまだ慣れないけど、そこそこ稼げたよ」


 ロレンソとランジンもやって来て再会を喜びあった。


「夜にでも話を聞かせてよ」


 まずはお風呂だ。ボクも八日くらいは入ってない。溜まりに溜まった垢を落としたい。さっぱりしたいよ。


 すぐに湯船に水を溜めてお湯を沸かした。


「よく洗ってからだよ」


 ライアさんとニアレスさんも同じくらい垢が溜まっている。気持ちよく入るためにしっかり洗ってもらうよ。


 三人で体を洗い合い、久しぶりの湯へと入った。あー気持ちいい!

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