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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第3章

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第57話 シックス

「水、飲む?」


 水筒をシックスに差し出した。


「……あ、ああ……」


 相当喉が乾いていたんだろう。凄い勢いで飲み出した。


 やっぱりジージーと同じでサイボーグ化されているっぽいな。同じ時期に落ちて来たのなら一月以上は過ぎている。その間、飲み食いはしてなかったんだろう。別のエネルギーで生きてたんじゃないか?


 ……てか、やっぱり自力で出れなかったんじゃね……。


「仲間と連絡は取れた? 君が落ちて来たのなら仲間もいるってことだよね?」


 マニュアーが船内突入機なら乗せて来た船もあるってこと。重力兵器に巻き込まれて落ちて来てもなんら不思議ではないさ。


「……取れていた……」


「音信不通になった、ってことか。なら、近くにいないってことだね」


 シックスのほうも宇宙に仲間はいないってことか。ハァー。変な方向に流れないことを願うよ……。


「レイ! もういいのか?」


 あ、そうだった。ライアーズ冒険隊の面々がいたんだっけ。


「大丈夫だよ! 和解出来たから」


 まあ、和解したかは賛否が出るところだけど。


「シックス。大人しくしててよ。まず勝ち目がないからさ。ボクに合わせて。悪いようにはしないから」


「わかった。あんなバケモノと戦いたくないからな」


 洗脳教育されているわけではないっぽいな。使い捨て、とかか? 


「レイ。そいつが巨石獣を操っていたヤツか?」


「そうだね。巨石獣の核にされていたっぽいよ。倒されたことで自由になれたみたい」


「核に?」


「ボクも確信があるわけじゃないが、細かい動きをさせるにはそうとうな大魔法じゃないと無理だ。大魔法をかけるより人を中に詰めるのも利に適っているよ。考えたヤツ、かなり天才だね」


 槌を出してマニュアーの腿部を叩いた。いい響きだ。


「シックス。これ、ボクにちょうだい。代価として君が生きれる手伝いをするよ」


 エネルギー切れではあるが、構造を知るだけでも価値はある。好奇心が疼くぜ!


「……変わっているな……」


「よく言われる。ライアスさん。食料、まだあります? もう一日ここにいたいんですよ」


 雨風に晒されないよう屋根を作りたい。せめて、開いた背中を元に戻したい。シャレインを修復したら取りに来よう。


「まあ、美味いものが食えるなら構わんよ。ルクス、ライア、狩りを頼む。ジスは野営の準備を。ニアはレイを守れ。おれは町まで走って食料を買い込んで来る」


 話のわかる人たちでよかった。よろしくお願いします。


「シックス。あれに使えるものはないの?」


「ない。あれは突入用だから」


 やっぱりか。野郎のほうは生還するのも許されんようだ。可哀想に……。

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