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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第3章

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第55話 フラグだった

 うん。フラグでした。おもいっきりフラグを振りました~。


 これはボクか? ボクなのか? 人生でフラグを揚げたことなんてないぞ。これはライアーズ冒険隊がフラグを揚げたんだよね?


「まさか巨石獣とまた遇うとはな。やるぞ!」


 そう。帰ろうとしたら巨石獣──マニュアーが現れた。


 右腕がないことからしてライアスさんが斬ったマニュアーだろう。まだこの辺を彷徨いていたんかい! 逃げろよ、バケモノがいんだからさ!


 全高四メートルはあるか? 宇宙で戦うには小さい。宇宙船に突入する用か? ロボットってよりアーマーって感じだし。


 長いこと自然の中にいたんだろう。下半身が泥だらけ。エネルギーもあまりないのか、動きが鈍い。バッテリー的なものの残量が少ないんだろうよ。


「ライアスさん。あまり追い詰めないで。自爆するかもしれないから」


 突入用なら自爆機能があっても不思議じゃない。下手に巻き込まれたら堪ったもんじゃないよ。


「なるべく近付かないように撹乱して。動きから力が尽きようとしているかもしれないから」


「わかった。やるぞ!」


 ボクは邪魔にならないよう退避させてもらう。あの中に入ったら死ぬ未来しかないわ。


 宇宙兵器に肉体で挑む五人。どっちが脅威(驚異か?)かわかんないな。


 中に人が乗っているのを示すように、動きがメチャクチャになってきた。パニックになっているんだろう。わかるよ。マニュアーと生身で戦うのがいたら恐怖でしかないだろうからな。可哀想に……。


「もう限界っぽいな」


 動きがさらに鈍くなり、地面に足を取られている。男のほうは柔軟性がないようだ。


 とうとうマニュアーの膝が地面についてしまった。


「離れて! そして、物陰に隠れて!」


 ボクも大きな木の陰に隠れ、そっと顔を出してマニュアーの様子を見た。


 十分くらい様子を見るが、光が点滅するようなこともなく、変な音がするわけでもない。まったく動く気配がなかった。


 ……近付いて来たところをドカン! か……?


 さらに十分様子を見るが、まったく変化はなし。中の人、死んだか?


 木の陰から出て近付いてみる。万が一のときは頼みますよって目をライアスさんたちに向けた。


 槌を出してジリジリと近付いて行く。


 エンジン音だかモーター音らしきものは聞こえていたのが、今はまったく聞こえない。完全に停止してはいるようだ。


 自爆するにも数秒は掛かるはず。それを信じてさらに近付き、槌で膝の部分を軽く叩いた。


 シャレインから教わったモールス信号的な合図で、中の人に呼び掛けた。降伏しろってな。


 さあ、どう出る?

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