第5話 仲間たちとの連絡
「風呂、入る? 用意するけど」
「水道があるの?」
「ないよ。小川から水を引いて溜める。あとは火で焚いて温める。そんな時代でマシなほうさ」
生活をよくするために結構苦労したんだぜ。
「原始時代ね」
「宇宙で戦争していた人からしたらそうだろうね。でも、原始時代よりはマシな時代だよ。お金があれば必要なものは用意出来る。服も食料も買えて、屋根のあるところで眠れる。この世界で野営は命懸けだよ」
「危険生物がいると?」
「うん、いるね。ジージーの携帯装備でも危ないくらいのが。もっとも、一番の敵は人間だけどさ」
ジージーがどれだけ強かろうと多勢に無勢では勝てないだろう。携帯武器はエネルギーが切れたら使い物にならないだろうからな。
「…………」
「宇宙船から仲間と連絡取れないの?」
「通信が届かないところに落ちたようだわ」
「星の陰に落ちた、ってこと?」
電波って真っ直ぐに飛ぶものなんだっけか?
「ええ。大半がそちらに。この大陸には数人、ってところかしら?」
ってことは他にも宇宙船はあるってことか。回収したいな~。
「じゃあ、まずは仲間と合流だね。こうなった場合のマニュアル、決まりとかないの? 惑星内戦闘もあるんだよね?」
「……救難信号を出して救出を待つ、くらいね……」
「まあ、別宇宙の未知の惑星に落ちるなんて考えつかんわな」
考えれるヤツがいたら逆に怖いか。
「それなら大きい町に向かって連絡を取り合うしかないか」
連絡が取れないなら近くにはいないってこと。数百キロは離れているってことだ。
「ジージーが乗っていた戦艦って、大気圏内飛行や大気圏突破は出来るの?」
「……壊れていなければ……」
墜落していたら絶望的、か。
「修理は?」
「…………」
それも絶望的なんかい。ジージーたちの宇宙とこの宇宙が同じことを願うしかないか……。
「まあ、まだなにもわからない状況だし、絶望するのは止めておこう。とりあえずお風呂に入って落ち着きなよ」
風呂場へと向かい、水を溜めて火を焚いた。
「こんな時代なんで石鹸しかないんで、体だけに使うといいよ。髪はごわごわになるから」
ボクは短髪にしているから気にせず使っているけどね。
湯が沸いたらジージーに入ってもらった。
結構長いこと入っていて心配になるが、溺れるわけもないだろうから声は掛けず、出て来るまで待つことに。出て来ても水を渡すだけで声を掛けることはしなかった。いろいろ思うことはあるだろうからな。
てか、下着姿はセクシーっす。ちょっとドキドキなんですけど!
ジージーにはベッドを使ってもらい、ボクは作業所で眠ることにした。




