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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第3章

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第42話 マニュアー(人型兵器)

「てか、なにを斬ろうとしたの? バルカリア金属なら鉄でも斬れる強度があるでしょうに」


 タングステン並みの強度はあるものだ。それで歯こぼれとか異常でしょう。この世界にとんでもないものいるな!


「巨石獣だ」


 巨石獣? あ、ゴーレムのことか!


「そんなものが近くにいるの!? 巨石獣って、城塞を落とすときに使われる魔法兵器じゃない!」


 ボクも知識としてしか知らないものだ。なぜそんなものがこの周辺にいるんだ?


「それが全身金属で、おれの一撃では腕を斬るだけで精一杯だった」


 全身金属のゴーレム? そんなの……いるな。宇宙からやって来たヤツらの中に……。


「その腕はどうしたの?」


「それなら回収した」


 S級な冒険隊だけはある。普通に収納の鞄を持っているよ。しかもかなり高価で大容量の鞄を……。


 出された腕は左腕。肘辺りを斬ったようだ。


 槌でカンカンと打ってみると、これまで聞いたことがない音と感触だった。


「よくこんなものを斬れたね。ほぼ力任せの斬り口だよ」


 たまにいるバケモノだわ、ライアスさんは。操っていた者も驚いただろうよ。宇宙で使うような兵器を斬る原住民がいるんだからさ。


「刃がこぼれはしたがな」


「いや、普通は折れているから。どんな腕してんのさ? 巨石獣もびっくりだろうよ」


「それで剣とか造れるか?」


「無理だね。これ、合金だから。分離させるだけで数年は掛かるよ。それなら魔剣を手に入れたほうが早いね」


「売れるか?」


「王都にいる変人錬金鋼術士なら、可能性はあるかも。真っ当な錬金鋼術士は絶対に買わないね。解析だけでも何十日って掛かるだろうからさ。仮に解析が出来たからって剣に適しているかもわからない。そんなものにお金は出さないし、逆にお金を取られるかもね。こんな大きさの金属なんて」


 錬金鋼術士は魔力を通さない金属を嫌う。これは、一切通さない。さすが宇宙産だよ。


「どうするかはライアスさんが決めたらいいけど、ボクは変人錬金鋼術士。剣の打ち直し代で引き取るよ」


 これは、ジージーたちの敵の兵器だろう。興味はあるが、腕だけではな~ってものだ。どんな金属かくらいしかわからんだろうよ。


「お嬢。親方の剣だ」


「ありがとう。ライアスさん。これがマリュードさんの剣だよ。代剣としてはかなり優秀だよ」


「試し斬り出来るか?」


「ちょっと待って。廃材の中から適当なものを探すからさ」


 マリュードさんの剣なら鉄をも斬れる。木では物足りないものだ。


 廃材の中から鍋と錆びた剣を打ち直して簡単な鎧を作った。並み以上の強度にはなったはずだ。


「さあ、どうぞ」

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