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ファンタジーワールドにSFが落ちて来た!  作者: タカハシあん
第2章

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第31話 聞かないのが礼儀

「え? レイ、来ないの?」


 冒険者組合で依頼を受けた三人。がんばって~と応援したら絶望の顔を見せるジージー。


「いやボク、戦闘力ないし」


 錬金鋼術士に期待しないで欲しい。金属を打ってナンボの職業ですから。


「仲間を探すんでしょう。がんばりなさい。それに、ボクがいたら魔物は寄って来ないよ」


「前は寄って来たじゃない」


「リオルームは一流の冒険者でも狩るのは大変なバケモノ。あのくらいになると火も鉄も恐れないものさ」


 あんなところで遭遇するのが想定外。ボク一人だったら殺されていただろうよ。


「リオルームと戦ったの!?」


「なんで生きているのよ?!」


 これが普通の反応だ。いや、ボクだけだったら死んでたね。アハハ。


「それだけジージーが強いってことさ。ただ、ちょっと世間知らずなところがあるから許してやってよ」


「え? 貴族ってこと?」


「貴族ではないよ。ちょっと特殊な家に生まれただけ。ボクも結構いい家に生まれたけど、家宝の魔剣を折って勘当されちゃったしね。冒険者の過去は本人が語るまで聞かないのが礼儀だよ」


 そんな礼儀があるかわからんけど。


「そ、そうだね」


「まあ、アタシらも似たような感じだしさ~」


 二人もわけありかい。いや、冒険者なんて食うに困ったかわけありがなるようなもんか(偏見)。


「今回は、礼儀を守りつつお互いを知るための依頼。ジージーも慣れるためにがんばって。二人なら安心だろう?」


 女なんだしさ。


「……わ、わかったわ……」


「ジージー、ちょっと人付き合いが苦手だから許してちょうだい。悪い子ではないからさ」


「リオルームを倒せるならこっちとしてもありがたい限りさ」


「そうね。わたしたちもそこまで強いってわけでもないしね」


「前衛はジージー。中衛はロレソン。後衛はランジン。これでがんばりなよ。不利ならさっさと逃げる。命あっての物種だ」


「なんか、指揮者としてレイに付いて来てもらったほうがいいんじゃない」


「指揮だけしていればいいってものじゃないよ。連携出来なきゃお荷物でしかないからね。指揮役より回復役を仲間にするのもいいよ」


 この世界、回復魔法もある。まあ、使える者が少ないから仲間にするのは大変だけど。


「二人はどこに泊まっているの? 定宿がないならボクたちがお世話になっている工房に来なよ。二人部屋だけど、安宿よりはマシだ。お風呂もあるから快適だよ」


「いいの!?」


「お金がなかったから助かるわ」


 まあ、お金がないのはわかっていたから二人に声をかけたんだけどね。


「じゃあ、決定。帰ったらお風呂を用意するよ」


 二人とも臭いしね。

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