第3話 宇宙戦国時代
家に着くまでいろいろ聞かせてもらう。
ジージーがいた宇宙では三つの勢力が争っているそうで、なかなか酷いことになっているようだ。
「エケセンル時間で三百年は戦っているわ」
「宇宙戦国時代か三国志か、ってところか。技術が進歩しようと生き物は戦争を辞められないんだね」
「レイがいたところでも戦争をしていたの?」
「人類の歴史は戦争の歴史って言われるくらい戦争していたよ。宇宙にやっと手が届いたばかりなのに星を住めなくする兵器を造ってばかりだ」
「第一次宇宙文明にも届いていなかったのね」
「ジージーの時代は第四次くらい? 星間航行はしてたの?」
「ええ。第四次末期ってところね。わたしたちも宇宙に住めないくらいの兵器があちらこちらで使われているわ……」
それは怖い時代だ。
「そんな時代なら機械の体とかにはなってないんだね」
「なっている者もいるわ。わたしも一部は機械よ」
「ボクがいた星ではサイボーグと呼ばれていたよ。人か機械か曖昧な存在。ジージーの世界はその問題をどう乗り越えたの?」
「どうなのかしら? わたしたちの時代は肉体を機械にするのは当たり前のことだから。ただ、生身の体は上位種の特権とされているわ。機械並みに寿命があり、病気にもならないって話だわ」
「ジージーはかなり下の存在なの?」
「第六種エベリーよ。中の下、ってところかしら」
一般人ってところか? 一般人でも戦争に駆り出されるってこと。泥沼に嵌まっているってことか……。
「敵もこの星に来てるの?」
「……わからないわ。乱戦状態なところに重力兵器を使われたから……」
「ってことは可能性はある、ってことだね。出会ったら戦う?」
「…………」
「まあ、仮にいたとして、あちらもジージーと同じ状況だろうから、現地民に接触して情報収集に動くだろうから、人の多い場所でばったりってこともありそうだ。どうするか今から考えておいたほうがいいかもね。この世界は魔法って力があるから」
「マホウ?」
「超自然力、と言えばいいのかな? こんなんだよ」
指先に火を灯した。
この世界の者は魔法が使える。もちろん、強弱はあり、教育されてない者は使えなかったりする。チート級のものまであったりするよ。
「クレッカ?」
「クレッカがなんなのか知らないけど、種も仕掛けもない、いや、種も仕掛けもあるか? 体内に巡る魔力、ジージーにわかるように言えば、ボクたちの体にはジプスが搭載されているようなもの。火を出したり水を出したり出来る。空を飛んだり重力を操ったりも出来るよ」
「……なんの冗談かしら……?」
「へー。冗談とか言えるんだ。技術は高くなっても人間性はあまり変わってないんだね」
価値観が違えば冗談も違うもの。突拍子もないことを言ったら冗談と取られるんだ。
「あ、あれがボクの家だよ」




