第123話 再会
「こちらシャレイン2。グランダルクの町方向から熱源八。こちらに向かっているもよう」
上空から周辺を探るシャレイン2(リキ)から報告(放送)が入った。おそらくライアーズ冒険隊だろう。二人多いが。
山の家に帰って来て二十日は過ぎたかな? もうやって来るとは急ぎかなんかなのかな?
「レイ、聞こえた?」
ジールからも連絡が入った。
「うん、聞こえた。たぶん、シリアルだから攻撃しないように」
「わかっているさ。男の映像は見たからね」
シャレイン1(ジージー)は周辺の町に飛び、この星の情報を集め、シャレイン3(ハルア)は、アルレシアと往復しています。
ボクは山の家で剣を打ってます。宇宙金属が楽しすぎるので。今の技術じゃ出せない強度と粘りだぜ!
「どこまで来ている?」
「約十五キロ。今の進みならあと二時間らしいよ」
強行軍だな。前回、道とか築いたか?
アップダウンが激しい高低だ。並みの者なら半日以上は掛かるだろう。道なき道を行軍している冒険者じゃないと不可能な速さだ。
「十四時か。しっかり距離感を把握されてんな」
ライアーズ冒険隊でも二日の距離か。あまり近くても人が来られると思って空けた距離なんだがな。道が出来たら一日で来れそうだ。
「お風呂の用意でもするか」
二人しか入れない我が家のお風呂だが、小川から引いている木の樋から金属の樋に変えた。樋に電熱線を巻いてあるのでお湯の垂れ流し──ではなく、掛け流しになるのだ。
小川に設置してある発電機を回し、電熱線に電気を流した。
「文明的になったものだ」
まあ、まだまだ二十世紀の暮らしには届かないが、こんな山の中ではお風呂に入れるだけでも天国だ。他は我慢出来るものだしな。
家に戻り、氷を作って葡萄酒を冷やしておく。こうなると乳牛とか欲しくなるな。シャレインで運べないかな?
「シャレイン2。残り一キロを切った」
二時間より早いな。ラストスパートでもしたか?
外に出て待つと、ライアーズ冒険隊の面々がやって来るのが見えた。
……連れの二人も冒険者か? かなり強そうに見えるな……。
「レイ! いてくれてよかったよ!」
「悪いね、留守にしてて。ジージーの仲間に依頼を受けて離れていたんだよ。話はあとにしてまずは汗を流すといい。順番はそちらで決めて」
急用なのかもしれないが、ここまで来たら泊まるしかないのだから話はあとでも構わないだろうさ。
「あ、食料を置いてってくれて助かったよ。今はジージーの仲間と暮らしているからさ」
シックスの顔が動いたが、下手に騒ぐことはなかった。どうやらこの星の生活にも慣れたようだ。




