第120話 調達班
「レイ。テントをどこに張ればいい?」
フリゴ(3Dプリンター)の優秀なことよ。いや、それをプログラムした者が優秀なのか? 絵で教えたものをプログラムして一時間で造り出してしまった。
フレームも強く、なんの繊維かわからんが、熱を通さないものだった。他にも暖房や冷房も造ってしまうほどだ。
てか、シャレインのどこに収めたんだ? ミサイルが入っていたところか?
「そうだな。着陸の邪魔にならないところがいあから、そこら辺にするか」
山を登って来たところにテントを張るとする。
二人でのことだが、テントは軽いし、機材は携帯出来るまで小さくしてもらった。暗くなる前に設置完了。ライアーズ冒険隊が置いてってくれた食材を使って料理を作った。
「やっぱりこっちのほうが食べた気もするし、美味しいよね」
茹でた芋にチーズを乗せただけなんだけどな。まあ、ボクも食べるならこっちを選ぶけどな。
「明日は、食材を買いに行こうか」
「グランダルクの町に?」
「いや、他の町だ。グランダルクの町だと知り合いが多すぎるしね。なんで来たってことになったら説明するのも大変だ。捕まったら帰って来れなくなる。知らない町なら買い物だけに集中出来るってものさ」
行くとしてもここを拠点化させてからだろう。
「でも、補給するなら町に近いほうがいいんじゃない?」
「そりゃ近いほうがいいよ。けど、この星で生きる者はこの大地が丸いことも知らない。空を飛ぶものを魔物と思って攻撃してくるくらいの知能だ。まずは距離を置いておくほうがいいのさ」
ファンタジーで暮らす人間を賢く思ってはならない。友好的とも思ってもならない。ライアーズ冒険隊のように出来た人は希だ。町での暮らしがよかったのはマリュードさんが関係を築いてくれたから。大体の人間は賢いチンパンジーくらいに見ていたほうがいい。人間として信頼と信用を勝ち取るには時間が掛かるんだよ。
「それに、男に慣れてもらわなくちゃならない。いきなり攻撃されたら堪ったもんじゃないからな」
男の姿は映像なんかで知っているだろうが、敵として刷り込まれた状態で男と出会ったら悲劇しか生まない。ジージーも敵として恐れていたからな。ボクがいなければ攻撃していたことだろうよ。
「まずは数人で出掛けて男に慣れてもらう。それで行こうか」
「そうだね。わたしも慣れたから平静でいられたからね」
「そういうこと。まあ、ジールたちが来たらまた話し合おうか。一応、ジールが班長になるからね」
ジールは第六戦闘位だ。班長として調達班を指揮してもらう。その班長を抜きにして決められんだろう。皆が揃ってからだ。




