第115話 爆誕!
「我が艦隊の戦力は?」
「艦隊と呼べる船はないよ。アルレシアだけ。あと、半壊全壊しちは船が漂っているだけ。補給なし、援軍なし、でも敵はいる。そんな状況だね」
「どうしようもないではないか!」
「そう。どうしようもない状況なんだよ。そのどうしようもない状況を好転させるのが艦長代理の役目ってわけさ」
「…………」
唖然とするマルシア。二の句も継げないとはこのことだろうよ。
「で、そこでボクからの提案だ」
「提案?」
「そう。提案。聞く聞かないはマルシアが決めたらいい。どうする?」
「聞かせてくれ」
そういうところは決断が早いんだよな。効率のよい戦術が出来るようになっているんだろうよ。
「まず、ルクセルとは戦わない。もちろん、攻めて来たら戦う。でも、こちらからは仕掛けない。体力温存を優先させる。マルシアたちが元の宇宙に戻れるまで時間が掛かるからだ。ここまではいいかい?」
「ああ。その提案には賛成だ。無駄に資源を食い潰すことは出来ないからだ」
資源問題とかあるから出た言葉だろうな。
「オッケー。あ、肯定って意味ね。これから長い戦いになる。物資を食い潰すだけの長い長い戦いだ。情報にあったとおり、この星の科学技術はそちらの千年は遅れている。別の大陸に行くのも命懸けだ。重要な部品が消えれば手に入れるまで千年は待たないといけなくなる」
「重要なものは失ってならないというわけだな」
「そうでもあるけど、だからと言って不測の事態ってのは起こるものだ。今回のようにね。だがら、使えるものは回収する。失ってならないものの代用品を今から開発しておく。そして、この島を開拓して食糧を増産する、って提案だ」
今はそのくらいの提案で構わないだろう。マルシアも情報を得ただけで情報を有効に利用出来るほど力がないのだからな。
「アルレシアは宇宙に上げておくほうがいいだろう。地上では金属が腐食するかもしれないし、この星の者に侵入されるかもしれないからね」
この星で生きようとするなら必ずやウワサに上がるだろう。国を滅ぼす兵器があるとわかれば攻めて来ることも考えられる。それを防ぐためにもアルレシアは宇宙にあったほうがいいだろう。
「そう、だな。体が重いのは不快だ」
骨格を金属にし、肉体も強化しても重力を不快に感じるものなんだな。
「レイの提案を受け入れよう」
「オッケー。ボクも協力するよ」
ボクのためにも、ね。
「ハール。もう動いても問題ないか?」
「問題ないわ。服は用意してあるから」
治療用ポッド(仮)から出て服に着替えたマルシアは、艦長としての威厳があった。
ロリっ娘艦長爆誕! ってな感じか。なんかそんなアニメあったな~。




