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4話 開闢と決意の空

 

「世界が滅ぶ、だと……?」

「おいおい、冗談なら笑えねぇぞ」

 ※

 《あーはいはい》

 《そういうパターンね》

 《魔界から魔王軍が攻めてくるのかな?》

 《いきなりテンプレ感がすごい》


 ノアの言葉にそれを見る人間が示した反応は二分されていた。


 一つはアダムたち異世界の人間、彼らは今しがた信じると決めたノアが言い出した稀に現れる終末論者のような語り出しに、早速本当に大丈夫かと言いたくなるような半信半疑の心境になっていた。


 対してこの配信を傍観する地球側の視聴者たちは、自分たちにとっては既に古風とも言える()()に、目の前の出来事が一気に陳腐(ちんぷ)に思えてきたようだった。


「それどういう意味よ。事の始まりからちゃんと説明してちょうだい」

 ※

 《ノア:先ず俺がこの異世界の存在を知ったのは1年ほど前だ。その頃の俺は腕だけは一丁前の、サイバーテロ一つ起こしたことない普通のハッカーだった》

 《??》

 《普通のハッカーとは》

 《テロ起こすのは立派じゃないんよ》

 《ハッカー界の事情とか知るかよ》


「というか職業ですらないじゃない……もしかして無職だったんじゃないの?」

 ※

 《ノア:ちょっとしたユーモアだろ。それで普通に生きてた時ある人物から接触を受けたんだ。その人は俺にテレパシーみたいなもので語りかけてきた。”世界を滅びの運命から救う()()()()()を作るつもりはないか”ってな》


「あぁ、だからノア……」


 神が世界を呑み込むほどの洪水を起こした際、ノアとその家族やあらゆる生物の雌雄(しゆう)を乗せて40日もの間続いた大洪水を乗り切ったとされる方舟(はこぶね)

 彼はそれを作った人物の名前から取ってハンドルネームとしたようだった。


 そしてこの時点でヒカリは彼と彼に接触した人物が、ノアの方舟物語に例えられる程の大いなる終末から世界を守ろうとしているのだろうと察し始めていた。


 ※

 《ノア:俺を選んだ理由は、電子上の作業を一通り習熟していることと、善悪や体制に傾倒(けいとう)しづらい人格であること、そして常識や倫理観に(とら)われて行動に妥協が起こらないタガの外れ具合がちょうどよかったかららしい。これは俺の心の中を観察したからわかったんだと》


「ふーん……ちょっと待って、心の中を覗くとかって魔法でやってるのよね? だとしたらあなたと接触する前からノアの方舟のことを知ってるのはどうして?」


 他者の心の中を覗き見る力というのは間違いなく魔法によるものだろう、それを使いこなすその人物はヒカリにとってまずこの異世界側の人間だと考えて間違いはないはずだった。

 それがどうやって地球側の世界の情報を知ることができたのかが彼女は純粋に疑問だったのだ。


 ※

 《ノア:それについてだが、()()()()の世界を初めて観測してから、わずか半日足らずでインターネットの仕組みをほとんど理解して、魔術によるアプローチによってネット上のあらゆる情報を漁りまくってたらしい》

 《!?》

 《マジ!?》

 《どゆこと??》

 《魔法でネットサーフィンww》

 《人類が60年近く掛けて築き上げ発展させてきた電子世界を完全にゼロの状態からたった半日でマスターしたってのか!?》

 《異世界にも天才っているんだなぁ》


「……異世界と接触した魔術士?」

「んなもん聞いたことねぇぜ。トリィは?」

「ボクも覚えはないね。まあ仮にそんなことを言い出す人間がいても与太話と流されて終わりだろう」

「……」


 その明かされた事実は、地球側の視聴者たちにとって度肝を抜かれたと言っても大袈裟ではないほどの衝撃だった。

 例えるなら、現代で世間の知らぬ間にNASAと宇宙人が本当に交信していたと公表されるようなものだろうか。


 1年以上も前から実は異世界の住人が地球の文化に触れ、多くの人々の注目を集めるこの配信を計画していたのだと言われて「へーそうだったのか」と軽く流せる当事者はいないだろう。

 そしてそんなコメント等の流れを見つめるアダムたちも、理解できる言葉だけで判断しても自分たちにとってそれが異様な状況であることを感じ始めていた。


「その人物って何者なの?」

 ※

 《ノア:俺は彼の素性も姿もほとんど知らん。分かっていることは察しの通りそっち側の世界の住人であること、自分のことを”預言者”だと名乗っていたこと、そして異世界のことは全然詳しくない俺から見ても魔術の腕前は間違いなく超一流ってことくらいだ》


「預言者……ノア、本当にそう名乗っていたのか?」「知ってんのかアダム」

 ※

 《ノア:脳内に直接言葉が浮かんできたから間違いないはずだが》

 《(ペアチキください)》

 《↑こいつ直接脳内に・・・!》

 《古い古い》


「古い歴史の文献で何度か見た記憶がある。”ホヴォロテノス大戦争”や”クロバシバーリ戦記”、”奈落潜(ならくもぐ)りの聖戦士団”などには、戦いや災いの始まりを人々に知らせる存在として姿()()()()()()と呼ばれる者が登場する……近年では歴史の穴を埋める都合のいい名前として使い回されているというのが定説だったが、どこまでが真実かはともかくソレは実在したということか……」

「あー、ごめんね。彼たまにこうなるんだ」

 ※

 《草》

 《歴史オタク?》

 《異世界でもオタクは早口になるのか…》


 ノアの出した預言者という名前に反応し小さな声で言葉を連ね始めたアダム。

 彼の仲間たちはとっくに慣れきっているのか反応は薄い。


 そんな様子に視聴者たちは面白がり、ヒカリはあまり見たことのない光景だったためか少し戸惑っていたが、知りたいことはまだ沢山あるのだと気を取り直して話を戻そうとする。


「ところでノア、この世界がいつか滅んでしまうとして、それをなんとかするために私が呼ばれたってことなの?」

 ※

 《ノア:滅ぶのはそっちの世界だけじゃないぞ。彼が言うには地球も巻き込まれるらしい》


「……はっ?」

 ※

 《は?》

 《うせやろ》

 《ええええええ》

 《みみみみんなおちけつ》

 《まずお前が落ち着け》

 《これは流石に嘘、話のスケールを大きくしようとしすぎ》

 《スケールの話すんならまず狭い部屋から出ろ荒らしくん》

 《なんでこっちの世界も滅びんの?》


「……どういうこと」

 ※

 《ノア:まず仮にそっちを”魔法世界”、こっちを”地球世界”と呼ぶが、この二つの世界はこうして御山さんがやって来れるほど概念的な意味で近い関係にあるらしい。だから魔法世界でいずれ起こる出来事によって連鎖的に地球世界まで滅亡することになる、と預言者は言っていた》


 彼女にとって世界の滅亡など漫画や映画等の中だけで起こることだと思っていたが故に、現実感の無さから今まではある程度余裕のある精神状態だったのだが、そうして戸惑いつつも穏やかさの残るヒカリの表情は、先のノアの言葉によって一転して剣呑(けんのん)としたものへ変わっていった。


 ※

 《とばっちりじゃね?》

 《迷惑なんてもんじゃなくて草も生えん》

 《なんで地球まで巻き込まれなきゃいかんのよ》

 《ノア:巻き込まれるってのは語弊(ごへい)があるかもな。俺も詳しく知らされてるわけじゃないが魔法世界とも違う所から来る()()が原因らしい。ソレによってもたらされる破滅の規模がとにかく大き過ぎて最終的に地球世界にまで魔の手が及ぶんだとか》


「……なによそれ、そんなことになったら……つまり父さんと母さんが死んじゃうってことじゃない! どうすれば止められるの!?」


 ヒカリは目の奥に燃えるような怒りを宿しながら、テーブルを叩いて立ち上がりノアのコメントが映る配信画面を睨みつける。

 先の言葉からわかるように、彼女にとって最も許せないこととは両親が傷付くこと、愛する家族に危機が迫っているとあらば、どんなことをしてでも()()を排除する覚悟があるのだった。


 ※

 《ノア:どうすれば破滅を阻止できるのか、そこにこそ俺がこの配信を始めた理由がある》

 《ノア:とりあえずはこの世界の魔法の仕組みを大まかに把握してもらいたい。詳しい説明は(はぶ)くが、人の内にある魔力というのはその人の意思に呼応してあらゆる現象に変化する万能の力だ。そして意思に呼応するということは、つまり意思の()()によって魔法の強さも上がっていくということ。要はこの配信の意味というのは、可能な限り多くの人々の”意思”を御山さん、アンタに集めることだ》


「私に、意思を集める……?」

 ※

 《ノア:他人へ向けられる意思には様々な形がある。単純な関心、期待や応援、友情や愛情、そして信じること。それは”魔力”という、人の意思によって力へと変わるものを内包する魔法世界の住人にとって決して少なくない意味がある》

 《ノア:全ての意思は大なり小なりそれを向けられる相手にとって力になるんだ。……意思という表現では少し曖昧すぎるな。君へと集めなければならない意思のことを、これからは()()()とでも呼ぶことにしようか》


「信仰……? 待ちなさいよ……あんたたちは私のことを、神様みたいな偶像に仕立て上げようってわけ……?」


 ヒカリは唐突になだれ込んでくる情報の多さに圧倒されもたれかかるように再び椅子へ腰を鎮める。


 昨日突然全く違う世界にやってきた彼女、初めは自分が魔法を使えるという事実に心が高揚していたものの、この世界でこれから生きていかなければいけないのかもしれないと、時間が経つにつれてそんな不安が心中を圧迫し始めていたところにこんなことを言われれば調子を崩してしまうのも仕方のないことだった。


 ※

 《ノア:この配信の終着点を予測することは俺にも不可能だ。俺はただ世界を救うために預言者の指示に従うだけだからな。だが仮に彼の言葉を額面通りに考察するなら……()に隠し事をすることはできないからいっそ言葉を選ばずに言ってしまうが、アンタのことを破滅を防ぐための”人柱(ひとばしら)”にしようとしていると解釈することもできるかもしれない》


 その言葉には彼女を傷つけようという悪意も、その境遇を嘲笑(あざわら)ってやろうという浅慮(せんりょ)もなかったが、それは(つち)(くい)を打ちつけるかのように彼女の心に深く突き刺さっていた。


「……っ!」


 そうしてヒカリは(こら)えきれない感情に任せて店を出ていってしまった。


「お、おい!」

「行かせてやれ、当然の反応だ」

「あぁ、かわいそうに……」

「い、今の言い方はちょっと(こく)だったんじゃ……」

 ※

 《そうだそうだ》

 《これは鬼畜》

 《ありゃ外で泣いてるぞ 女に涙を流させるってのは後で高くつくぜ》

 《ノア:生憎どれほどの報いを受けることになろうと覚悟の上だ。それに耳触りのいい言葉ばかり並べ立てて事の本質を誤魔化す方が残酷だろうが。これから自分が辿る道の険しさを知らせて覚悟を決めさせることが今俺にできるせめてもの情けだ》


「おまえの立場と心情は理解する。故にここからは俺に任せてくれ……ロック、飛翔機(ひしょうき)はまだ使えるな」

「おう、昨日の魔石の状態なら余裕はあるな」


 非難轟轟のコメント欄で毅然(きぜん)と自らの意思を貫くノアの在り方に、()()が言葉だけでなく真にやり遂げる意義のある彼の使命なのだとアダムは感じ取った。

 まだ話の全容を完璧に把握できているわけではないものの、いつでも己が為すべきことを為すことに変わりはないのだと、彼は迷うことなくその混乱の最中にある少女へ寄り添うことを決めたのだった。


「……随分と高いな」


 彼は厩舎(きゅうしゃ)の一角に納められた馬車に置いていた()()を身に付ける。

 それは腰に巻き付けるベルトのような形状であり、幾つかの噴射口となる部品が取り付けられていた。


 彼はその前方に付属する赤い魔石に魔力を注いで活性化させ、飛翔機の噴射口から光と共に強力な推進力を発生させて上空へと(のぼ)っていった。


 ※

 《かっけえ》

 《機械で飛んでたのか》

 《どこにもいなくね?》

 《しばらく1人にしてあげたほうがよくない?》


「ノア、悪いが二人で話をさせてくれ」

 ※

 《ノア:わかった》


 街の高い建物たちを越えて曇り空に向かって飛び上がっていく中、アダムの言葉を聞いたノアは配信画面やカメラの光を透明化させて存在を感じさせないよう取り(はか)らった。

 そうしてアダムはドゥナダスの街並みを広く見下ろせるほどの上空へ昇り、白く輝く翼を広げて宙に浮かぶ少女の後ろ姿を見つめる。


「…………」

「……両親に会いたいか?」

「……あたりまえでしょ」

「だろうな……俺も同じだ」


 彼は気遣わしげな表情も慎重に言葉を選ぶ様子も見せずただ真摯(しんし)に自らの本音で彼女と意思を交わす。


「……あなたも?」

「ああ、だが問題はそこじゃない。重要なのは君の家族はまだ生きているということだ」

「それでもっ……! もう、会えないかもしれないのよ……」

「そうだな。ならば諦めるか?二度と家族に会えないならいっそ世界など滅んでしまえばいい……誰もがそう思うことはあるだろう」

 ※

 《おいおい》

 《それはそう》

 《俺なら耐えられんなー》

 《泣いてるとこに追い打ちかけるとかこいつマジか》

 《↑ちょっと慰めたらころっと惚れるとか思ってんの?ネットSSの読みすぎ》


「っ!」


 その言葉にヒカリは、10メートルは離れていた彼に目にも止まらぬ速さで近づいて胸ぐらを掴み上げた。

 アダムは彼女の魔術による飛行を精密に操る技能に頭の片隅で注目していたが、悲痛な嘆きを目の奥に宿す少女の顔を見て余計な考えを頭から排除した。


「私がっ! そんなこと、できるわけないって……わかってて言ってるんでしょうがっ……!」

「ああ。殴りたければ好きにしろ、だがそれで気は晴れないぞ」

「っ……!」


 ヒカリは咄嗟に片腕を引いて拳を握り締めてそれを振り抜く寸前まで感情が爆発しかけていたが、彼女の強靭な理性がそれを無意味なことだと判断し、急速に頭の中が冷え切り握りしめた拳と未だ彼の胸ぐらを掴む手からも力が抜けていった。


「行き場のない怒りは一気に膨れ上がり、自分の心を傷つけ、やがて(しぼ)み切って空虚な自己嫌悪だけが残る……(みな)同じだ」

「私っ、だって……! 父さんと、母さんがなによりも大切なのっ……! 二人が私のそばにいてくれるなら他になにもいらない! でも、二人を守るために、二度と会えないだなんてっ……!」

「そうだな。だがもう会えないと誰が決めた?いや、誰が決められる?」

 ※

 《まあノアの話が本当ならほっとくと地球滅亡だし、無理にでもヒカリには頑張ってもらわないといかんわな》

 《ギフチャットでお守りとか送りてぇな》

 《異世界に地球の神のご利益届かないだろ》

 《それより漫画だ どうやらヒカリは漫画アニメに詳しくないようだからバトル漫画を読ませて戦闘スキルを磨かせよう》

 《↑それで強くなれたら苦労はしねぇ!!!》


 アダムの言葉には迷いのない確固たる意思が込められており、それを聞くヒカリや視聴者たちの心を次第に惹きつけていく。

 その感覚は言い換えればとある一つの素質に指し示すことができるが、それは彼にとって大して重要なことではなかった。


「一度客観的に物を考えてみたらどうだ。仮に最後には神になってしまうとして、その上で元の世界に戻り家族のもとへ帰ってしまってもいいんじゃないか? 君にはその道を選択する自由も、実現する力もある」

「それは……本当にそんなことが……」

「結局のところ実際どうなるかはその時の君次第だろうがな。それも含めてやはり人の行く道は自由ということだ……君がこの世界ですべきことは元の世界に帰るための道を開くこと、世界はその()()()に救ってやればいい」

「そんなものかしら……」

「そんなものだ」

 ※

 《ほーん》

 《なるほど》

 《彼は口が上手いな》

 《そうかな…そうかも…》

 《さらっと神が地球にやってくるかもしれない可能性生み出しちゃってるけど大丈夫?》

 《↑美少女の神とかご褒美だろ》

 《今のクソみたいな世界を掃除してくれるなら大歓迎だぜ》


 彼がヒカリに掛ける言葉は、その背に負わされた使命の重さを突きつける勧告でも、困難が待ち受ける道筋に(すく)む身体を奮い立たせる叱咤激励(しったげきれい)でもなかった。


 それは自らが少女と同じ目線に寄り添い、己が歩む未来には必ず希望があるのだと信じられる思想を説くこと、ある種の啓発(けいはつ)とでもいえるような、使い方を間違えれば危険な結果を招きかねない方法である。

 しかしアダムは彼女の分別のつく優れた知性とどんな試練をも()()ける力を生むであろう深い愛情ゆえに、きっかけさえ与えれば自分の手で己を正しい方向へ導くことができるだろうと判断したからこそこのやり方を選んだのだろう。


「ミヤマ・ヒカリだったな。愛する2人の子である自分を信じろ。これは君が”いつか神様になるまでの物語”だ」

「…………!」

「そしてその歩みを俺が支えよう。これは初めに君をここへ連れていくことを決めた時から変わらない俺の責務だ……それで、もう覚悟は決まったか?」


 そうしてアダムは雲の切れ目から降り注ぐ一筋の日差しの中彼女へ向けて手を差し伸べる、それは令嬢をエスコートする紳士のような所作でありながら、決定的な一線を踏み越える決意を固めたのかを彼女に問い掛ける最後の扉のようだった。


 彼の言葉は彼自身にとって特に選んで口にしているわけではなく、ただ当然のように常々貫き通している己の信念を相手に伝えているに過ぎなかった。

 そんなアダムの覚悟を垣間見たヒカリはその()()に触発されてか、先程まで泣き腫らしていた顔に対照的な自信に満ちた笑顔を浮かべ彼の手を取った。


「……聞かれるまでもないわ。そう言うあんたはこの私について来られるかしら? 私は一度やると決めたらこの世の果てまで突き進む女よ」

「フッ、それは俺くらいでなければ務まらないな」

「上等だわ。父さんと母さんのところに帰れるなら、世界の一つや二つ救ってやろうじゃない!」

 ※

 《つよい》

 《エモい》

 《やったーー》

 《いいセンスだお嬢さん》

 《勝ったな、風呂沸かしてくる》

 《↑おせぇなおい》


 こうしてドゥナダスの空の上でヒカリとアダムは互いの覚悟と信念を示し合い、互いの世界を守るため永い戦いへと身を投じる決意を固めたのだった。






 もう一度言おう。






「これはミヤマヒカリ……そして、アダム・ヘイルダムがいつか神様になるまでの物語だ……ってか?」

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