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6.無能の烙印3

 その夜、寝室にて・・・


 しかし、どうもしっくりこない事がある。スキル【スライムマスター】のことが気に食わないとかではない。魔法行使のシステムだ。


 魔法を行使するためには『魔法天才』なる力を神より授かる必要がある。

 重要なのは、魔法もスキルも等しく『神より授かる』ということだ。


 元の世界において『神』とは、世界を創造した存在とされている。しかし、科学技術が進歩した前の世界では神が関与すると考えられた事も科学的に証明され、無神論者も少なく無かった。


 なぜなら、神の存在を証明する証拠、或いは存在する生物が神から超常的な何かを与えられた証拠が欠如しているからだ。


 しかし、この世界では証拠こそ無いもののこの世界の生物が『何者かから超常的な力を授かっている』ことは確かだ。


 ここで僕の疑問だ。何故、この世界には魔法天才を与えられない者がいるのか。母さん聞いた話によれば、魔法天才を持たない者は僕以外にも世界総人口の1%にも満たない割合で存在するらしい。


 だが、僕が神なら中途半端に魔法天才を与えない者を出したりしない、そんなことするなら初めから力を与えたりしない。選定が面倒だ。


 つまり、神は僕ら『魔法天才を持たざる者』に何かを求めている。何かを期待している。


 っと、一人喋りが過ぎた。ともかく、

これはきっと、神が僕らに与えた試練だ。

 しばらくはこの試練を乗り越えるために過ごそう。


 今日も割と疲れた、自分が『持たざる者』の烙印を押されたことを知れば当然か。


・・・今日はよく寝て、英気を養おう。


「お休み・・・。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 あれから、僕は体作りをしつつ、僕の部屋に魔法書が無いか探してみた。結果、ありました!!一緒に簡単な計算だとかの類の本が一緒に置いてあった。ので、

 恐らく教育を施すためだろうな。


 それからは魔法書を元に魔法に関する情報を収集してみることにしよう。まぁ、僕がヒューレンの体に入り込んだことを悟られない様にしなければならないから時間は・・・かなり掛かるだろうが。




  ーーーーーーーーーーーーーーーー




 この家に暮らし初めてからかなり気になっていることがある。何とこの家、風呂があるのだ!


 それがどうしたと思うかもしれないが、

中世ヨーロッパでは宗教的な理由で入浴が禁じられていたと聞いたことがある。宗教的な理由でなくともこの家は平民家だ。


 まぁ、というわけで僕は今風呂でリラックスの真っ最中だ。今日は母さんが仕事ということもあって読書に夢中になってしまった結果、めちゃ疲れた・・・。

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