62.試験 3日目
すみません、バトルシーンを書き終え、これから投稿ペースを戻していこうと宣言した矢先、スランプに陥り投稿が遅れてしまいました。以後気をつけます。
「う〜ん…」
「あれ、起きたのかい?ヒューレン」
「おはようございます」
日の光を浴び、碧色の空を眺める。4時間ほど寝てたみたいだ。
先生がマフラーを枕に、上着をかけてくれており、よく眠れた。そして当の先生は焚き火の前に丸太を両断したものに腰掛けている。
「おはよう、ヒューレン。お腹減ってるだろう?ほら、ご飯だぞー」
先生が差し出したのは川魚の串焼きに果物を添えたものだ。
「ペットじゃないんですから」
串焼きを口に運び、かぶりつく。パリッと焼き上がった皮を突き破る快感。表面を伝っていた脂が口いっぱいに広がるのも束の間、本命の肉を貪る。
みっちりとしき詰まった肉に縦筋が入り、筋の束がギチギチとひきちぎれる感覚を、歯と舌から感じ取る。
「どうだい?」
「…うまい!」
極端な話、食感だけでも焼き魚はうまいと僕は思っているが、いや、誇張しすぎか、だが、何をどうしたのか。この焼き魚、味まで逸品なのである。
おそらく今採集している果物にはこのような味のものは無かったはずだ。先生が採って来たのだろうか?
「先生、この味付け、どうされたのですか?」
「ん?ああ、それ?君が倒したトレントの実だよ。トレントのように魔物化した木になっている実は高品質で、よく大商会でも取引されているんだ。」
「なるほど…」
一度魔物化したことにより、果物が置き換わったということなのか。魔物化、少々興味をそそられる、暇な時にでも調べてみよう。
「ごちそうさまでした。おいしかったです」
「それはよかった」
先生がこちらを向いてにこやかに微笑む。
と、突然草が揺れだし何事かとそちらに視界を移す。すると、
ヒョコッと小さな影が姿を現す。
「ルナか〜」
僕が手を器のようにして待つと、ルナはすかさず僕の手に乗る。そしてルナは楽しげに身震いをし、肩に登って僕に頰ずりをし始める。
「おはよう、ルナ。昨日はお疲れさま」
ルナは大きく身体を揺らして応える。
「さて、そろそろ出発しよう」
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「なんか、体が軽い?」
「ああ、回復魔法の効果じゃないかな。高位の魔法は体の不調を癒すこともあるから。」
なるほど、睡眠不足の症状が出なかったこともそうだが、これまでの訓練で蓄積されたいろんなものが魔法によって解消されたみたいだ。スゴいな魔法。
「ギュアァァ!!!」
「ルナ!」
バァン!
Dランクのモンスターに襲撃を受けるが、昨日の戦闘で覚えた、バーストをルナの触手に移植する方法で倒す。
この技のお陰でほとんどのモンスターは瞬殺して進めている。恐らく、いや間違いなく僕1人では今日まで生きて来れなかったので、ルナには感謝しかない。




