56.Let's腕試し!
出没したブラッドオーガは体に赤と黒のオーラをまとっている。
「ブラッドオーガ、しかも闇属性魔法が使える特殊個体か…。ヒューレン、あれはAランク上等の魔物だ。僕が対処する。君は下がっててくれ。」
「先生、僕がやります。」
「普通のブラッドオーガなら君にも辛うじて倒せるかもしれないけど、この個体は呪詛魔法を使う特殊個体だ。今の君の実力では、討伐は困難を極める。」
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❲闇属性呪詛魔法❳
体内から放出した魔力を媒介に発動する魔法のこと。闇属性魔法の1種であり、相手に近づくことなく至近距離で発動できる特徴がある。デバフ系の効果であることが多い。
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それでもこの魔物との戦いは僕を大きく成長させると感じた僕は先生に必死で訴えかける。
「ッ!だが、」
「グォォォォ!!!!!」
時間の猶予はない。先生は鋭い眼光で僕を睨みつける。だが、見た目は子供でも中身は20歳だ。この程度の煽りに流されるような人間じゃない。
でも正直言うと、普段楽しさ以外感じていなさそうな先生からはイメージできない形相を浮かべていた。口元からは感情は消え、目を細め、だが瞳孔は開き、目からは光が消えているどころか闇に染められていた。めっちゃ怖かった…
先生はすぐに睨むのをやめて一言、
「わかった。」
目線を逸らしてブラッドオーガの方を向き、『行け』の合図をする。
「ありがとうございます!」
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❲ブラッドオーガ:Bランク❳
皮膚が赤黒く、体は通常のオーガよりも大きく全長約6mのオーガの変異種。凄まじいスピードと力強さを有し、並大抵の冒険者では歯が立たないほど強力な魔物。
稀に魔法を使うことができる特殊個体がおり、とても危険なため同じブラッドオーガでありながら『Aランク』に指定されている。
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つまり相手のランクはA。冒険者ギルドの規定において最高ランクであり、滅多に会うことのできない希少種だ。僕がそんな相手に戦いを挑むことにした理由、それは今の自分の実力が最高ランクの魔物にどれだけ通用するのか試したかったからだ。
だがこの戦いにおいて圧倒的に不利な状況に置かれているのは僕だ。相手がまさに人間では絶対に辿り着けないレベルの肉体強度、怪力と魔法を使えるのに対してこちらは小さな子供のか弱い体、力も弱く、魔法が使えない。
ブラッドオーガの一撃一撃が即死攻撃だと思っていいだろう。絶対にまともに喰らってはいけない。相手の動きを見逃すな。
皆さんこんにちは、迷子です。
スミマセン、戦闘シーンの進捗がかなり悪く、投稿はかなり遅くなりそうです。大変お待たせしておりますが、気長に待って頂ければ幸いです。




