48.ワンターンオーバーキル?
「う〜ん、」ポワ~ン
「お、お疲れ様、ヒューレン。調子はどうだい?」
「?なんか、体が軽いですね。」
「そっか、光属性回復魔法を応用して疲れを抜いてみたんだ。」
「ヒューちゃんお疲れ様。まさかこの短期間でここまで強くなれるなんて。ちょっと自信無くすわよ母さん。」
「はは、ありがとう母さん。」
目が覚めると先生の家だった。どうやらかなり眠ってたみたいだな。
「さて、ヒューレンも目覚めたことだし、訓練を再開するわね!」
「「え、うっそぉ…。」」
「流石に嘘よ、私もそこまで鬼畜じゃないし。」
「フィー、君十分鬼畜だと思うよ。」ボソッ
「え〜?何か言った?」ゴゴゴゴゴ…
満面の笑みとは裏腹に漆黒のオーラを醸し出す母さん。空気が揺れている。
「い、いやぁ…なんでもないよ…」
母さんのオーラを真っ向から受けたマギー先生はシュンとして小さくなった。
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「思えば、もう少しでヒューレンがここに来て1年になるね。」
「確かに、もう居候は終わりですね。」
「別に1年経ったなんて気にしなくていいんじゃない?なんなら大人になるまで居候してもマギーは文句ないわよ。ねぇ?」
「おお、まあ全く文句はないな。君との研究の日々は楽しかったし。」
「確かに、楽しかったです。でも、僕の夢は研究者になることではありませんから。先生のご期待には添えませんね。」
「いいんだよ。君の道だ、君が決めろ。それを誰にも捻じ曲げられる筋合いはないし、もちろん僕らも君の選択を捻じ曲げることはない。」
「そうよ、それに私たちはあなたの夢を叶えるためにあなたに戦いを教えたんだから。冒険者になってくれなきゃ私たちの努力が無駄になるわ。
まあ、教えると言ってもヒューちゃんは元から剣に関して私が教えることがなかったし。ダガーの使い方を教えたら剣撃に上手くダガーを織り交ぜるし、そこにルナちゃんとのコンビネーションが加わった今なら大抵のモンスターには負けないわね。」
あれから半年以上の時が過ぎた、僕はダガーと剣を同時に使う戦闘法を編み出し、ルナは吸収出来る魔力の量に上限が無いとわかったため、
僕とルナでコンビネーションを組むことでエレメンタルバーストを攻撃に取り入れることが出来た。これが意味することは、ほとんどのモンスターは急所にエレメンタルバーストをぶっ放すことでワンパン出来るということである。
先生の実験対象として魔力放出を練習し続けた甲斐があったというものである。まぁ、オークジェネラルに放ったあれはオーバーキルだったが…。




