38.冒険者に興味ある?
「冒険者ってどんな職業なんだ?」
冒険者とはどのような職業なのかというものだった。
ということで先生に尋ねてみることにした。
「おっ、何か僕に聞きたいことがありそうだね!」
話が早くて助かる。
「先生、冒険者ってどんな仕事なんですか?」
「おお?君がそれを聞くか、もしかして冒険者に興味ある?」
「あります!」
すると先生は腕を組んで得意げな顔をして、
「そう来なくっちゃ!」
「冒険者というのは、言うなれば魔物が絡んでくる厄介事を請け負う仕事だ。街の外には魔物がいる、それはわかっているね?」
「はい、もちろん。」
「だから街の外での仕事には魔物に対処できる能力が最低限必要となる。例えば、」
先生は指を立てて話す。
「街の外にある商品として扱えるもの、例えば薬草全般など。」
もう一本指を立てる。
「もしくは毛皮として加工したり出来る素材が取れる魔物。猪型魔物や蜥蜴型魔物などの狩猟。」
更にもう一本指を立てる。
「そして人間に何らかの害をもたらす害獣の駆除。主な仕事はこの3つだ。
特徴的なのは、ハンターギルドと仕事内容が似ているが冒険者は魔物が関わってくる点だね。」
そこで誰しもが気にせずにはいられない質問を投げかける。
「先生、魔物の定義ってなんですか?」
「おっと、そもそも魔物が何か説明していなかったね。魔物とは、太古の昔に存在したとされる魔王と呼ばれる存在の伝承に登場する生物のことだ。
魔物たちには共通して他の生物に比べて身体能力や知能が高い傾向にある。もしくは、植物が動いたりなど生物学的に常識から外れた特徴を持っているんだ。」
「だから普通の知識では対処出来ない存在である魔物には魔物討伐のエキスパートが必要というわけですか。」
「そういうことだ。まぁ冒険者という職業が生まれた当初からそのような職だったかと言われると違うが。それは君自身が冒険者として大成したときに君自身の目で確かめてみてくれ。」
サラッと興味深いことを口にしたマギー先生。これはますます冒険者にならずにはいられないな。
「わかりました。」
「しかし、そういう話をするということは君、やはり冒険者になりたいのかい?」
「はい。」
やはり異世界に来たからには魔物と戦わなければ面白くない。魔法…は当分先になるがやはりいろいろな魔物を見てみたい、戦ってみたいという少年心が疼く。
「そうか、冒険者になるなら魔法が必須だな。魔法符を使うといい。」
「えっ、いいですよそんな。」
あまり枚数もない貴重な魔法符をこのタイミングで失うのは心苦しい。




