33.スライムを探そう!2
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ゴブリン
緑色の皮膚に低い身長、耳が尖っている姿のモンスター。主要な武器は棍棒である。多少知能があり、集落を成して生活する個体もいる。
冒険者ギルドの定める最弱のモンスターである。
ランクE
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「わかりました、やります。」
「OK、お手並み拝見と行こう!」
短剣を構え、深呼吸をする。
鼻から入ってくる空気を肺に運び、酸素が全身を巡るのを確認する。そして二酸化炭素を吐き出し、また深く息を吸う。
十分に酸素を体中に巡らせたら準備完了。
ゴブリンの前に踏み出す。すると間もなくゴブリンは手元の棍棒で攻撃を仕掛けてきた。だがもちろん、武の心得が無い者の攻撃などに苦戦するはずも無い。
「脇ががら空きだ。」
棍棒を脳天より上に振り上げながら向かってくるゴブリン。もちろん、そんな格好でこちらの腹を狙った攻撃に対応できるはずも無く。
ザシュッ!
「ウベェェッ!?」
腹を裂かれたゴブリンは奇妙な声をあげ、倒れ伏した。
「お見事!やるじゃないかヒューレン。」
「まぁ、剣は一応やってましたから。」
といっても、短剣が僕が言う剣に当てはまるかは知らないが、僕の今の身長的には扱いやすかった。
「さて、魔石を取ろうか。」
そう言って、先生はゴブリンを解体していく。とはいえ、ゴブリンの体に商品として利用できる部分は無いことに関しては、この世界でも通じる様で、魔石だけ取ってあとは焼却処分した。
「思ったより時間を取られたな。」
「ええ、スライム探しを続行しましょう。」
「そういえば、ヒューレンは解体されたゴブリンを見ても吐かないんだね?」
「それは、その…学校で解剖の実習とかあったので。」
嘘だ。現在の学校のカリキュラムにカエルの解剖は組み込まれていない。資料などで有りはするものの、実習としてやることは無い。
なら何故僕は吐かなかったのかというと、稀に動物の解剖とかを私的にやることがあったからだ。人間には無い能力を扱える様になるために、
偶にそこら辺に生き物が死んでいる事があるだろう。そのうち新鮮な死体を選んで解剖し、情報を得ていた。中学の時の話である。あの時の僕は狂っていたと今は思っている。
「なるほど。まぁ深くは聞かないでおくとするよ。」
先生も察してくれたようだ。そのままスライム探しを続行する。
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あれから1時間半程探したが、スライムの気配は無い。
「不味いな。夕暮れまでもう時間が無い。残念だが、今日はこれで切り上げよう。」
「そうですね。今日は終わりにしましょうか。」
帰り支度を済ませ、帰路に着こうとした。そのとき…!




