30.スライムを探そう!…と思ったら1
やりたいことか…魔法を使いたいってのはすぐには無理だし、…そうだ、スライムを捕まえてみようと思ってたんだ!
これはスキル【スライムマスター】の真価を見極める絶好の機会ではなかろうか。
「じゃあ、スライムを捕まえたいです。」
「そうか、君のスキルは【スライムマスター】だったね。スキルを試したいのかい?」
「はい。」
「よし、じゃあ明日行ってみよう。僕もそのスキルに興味がある。」
察しが良くて大助かりだ。ということで、明日はスライムを捕まえに行くことになった。
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翌日
ふわふわした心地よい感覚を覚えながら僕は目覚めた。が、いざ窓に目をやると、まだ日は登っておらず、薄明が空を紫色に染め上げているだけだった。
要するに、起きるのが早すぎたようだ。それを悟った僕は速攻で毛布をかぶり、意識を鎮めようとした。
・・・・・・。
「…皆まで言うな。」
寝れなかったのだ。目を閉じて、惰眠を貪ることだけを考えた。そしてひたすら毛布の肌触りだけを感じていた。それなのに眠れなかった。
再び目をやると、すでに太陽が地平線から完全に飛び出していた。まるでこちらをあざ笑うような、凄く心地の悪い角度で部屋中を照らしていた。
僕は寝ることを諦めることにした。
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「よし、行こうか!」
「はい!」
日がもう1時間で最高点に達しそうなほど昇った時間、僕と先生は出発した。太陽が上から照りつけ眩しい。
今日は前に行ったピクニックとは(本当は魔石調達だが、先生がピクニックだと言い張っているのでそれでいいだろう)別の方に行く。
前のピクニックで街の周囲をほとんど見渡せたが流石に街の反対側までは見渡せなかった。そして問題の場所は他の街の出口とは僅かな違いがある。それは、
他の出口より森が近いことだ。
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昼時、森の近くの門の付近まで来た。するとそこで…
「グ〜」
僕の腹が鳴った。
「よし、じゃあ店で昼食にしようか。」
「…スミマセン。」
「大丈夫だよ。僕も丁度腹が減ってきたところだし。それに、腹が減っては戦が出来ぬと言うじゃないか。」
僕と先生は近場の飲食店で腹ごしらえをすることにした。
そこで、衝撃の出来事に遭遇するとも知らずに…。




